以前私の相談所で婚活していた男性は、高年収、高身長、高学歴、
ルックスよし、家柄よしで、その上、性格が温厚で謙虚でした。
どうして、こんな人が３０代半ば近くになるまで女性に縁がなかった
のかというと、中学、高校と男子高、理科系の大学、大学院と
男子ばかりの環境で過ごしてきたからです。
彼曰く「自分から積極的に合コンや婚活パーﾃｨに参加した経験は
一度もなし」と。
彼を見て言えることは、どんなにイケメンで条件がよくても、
自分から出会いの場を求めていかないと何もおこらないってこと。
ホントにドラマの世界のようなことは、めったにないのです。
そんな彼が、親御さんに勧められて入会したのが私の相談所です。
何もかも整っているのですから、彼にお申し込みが殺到したのは
言うまでもありません。
ところで、結婚相談所に入会した男性が口を揃えて言うことは、
「何て綺麗な女性ばかりなんだ！」です。
実際、美人度、可愛い度が高い人が多い。 これ本当。
そういう女性が、彼めがけてバンバンお申込みをかけてきたのです。
いままで女性とお付き合いした経験がほとんど無い彼が、
戸惑うこと、戸惑うこと。
彼にとっては、人生初の経験ですから、そうなるのも当然だったのでしょう。
そして、しまいには舞い上がってしまったのでした。
そうなると、会う女性、会う女性、皆素敵に見える。
ということは、一人に決められないということでもあるのです。
現に、彼はお見合いを楽しんでいるかのように私には見えました。
そして、決定的に彼に欠けていたのは「決める力」。
「自分の人生を応援してくれるのはどういう女性か？」ということを、
いままで考える機会がなかったのでしょう。
それで、婚活を始めたら、いきなり人気者になってしまったわけ。
もちろん、私はアドバイスはしますが、自分の方向性を決めるのは彼自身。
それが分からないことには、「決める力」が出てこないのです。
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