雑誌をペラペラしていたら、悩み相談コーナーが目に入りました。
20代の女性の悩みというのが、
「このごろ彼が携帯メールでちっとも顔文字を使わなくなった・・・。
そっけないメールがくるだけ。私に対する気持ちが冷めてきたのかしら。
不安です」
という内容でした。
えぇ~、そんなことで不安になっちゃうんですかぁ。
って思わずツッコミを入れた私。
顔文字というと男性も使いますが、圧倒的に女性の方が
よく使うと思います。
男のメールはそっけない
というのはけっこうよく聞きますけれどね・・・。
突然ですが、ここでちょっとあなたの身近にいらっしゃる男性の
表情について頭に浮かべてください。
中には、喜怒哀楽を素直に表現する男性もいますが、
平均的には女性ほど感情を表情に表わさない
人が多いことに気がつきませんか。
特に、悲しいシーンで涙をグッとこらえたり、
辛いことがあったり、怒りたいことが
あってもあまり感情を表に出さない、など。
しかし、多くの男性はどうしてこういった態度をとるのでしょうか?
それは、感情を表に出すことにためらいを感じてしまうからです。
このような話を聞いたことがあります。
大昔、男は狩りをしていました。
洞窟の中では、男と女と子供たちが火を囲んでいます。
外は嵐。
もう何日も狩りに行っていません。
食糧はあとわずか。
食糧調達は男の勤め。
男はずっと入口の方を見ています。
顔は能面のようです。 家族に恐怖を悟られないために。
心の中で、「明日、天候が回復しなければ家族は飢える」。
感情を表に出したら家族は死の恐怖に怯えることは間違いありません。
また、戦いの時には相手に不安や恐怖の表情を見せたら、
すぐに殺されてしまうでしょう。
このように、大昔から狩りや戦いに身を投じてきた男たちは、
感情を表に出して何を考えているかということを
相手に知られてしまうことを本能的に警戒してきたのです。
一方、女性は男性が狩りや戦いに行っている間、
女たちだけで子供を守って生活していかなければなりませんでした。
そこで、重要なことは友好な人間関係を築くことです。
たとえば、相手が悲しいことには悲しいと感じ、
嬉しいときには一緒に嬉しいと感じることが、
生活をしていく上で大切なことでした。
このようにして、男と女はお互いの役割を担って
長い間やってきたのです。
『女を味方にしてこそ男は大きく伸びる』(佐藤富雄) では、
「私たち現代人は、文明の進歩発展によって、
またライフスタイルの変化によって意識が大きく
変わったと思っていますが、
それは大きな誤りで、男女の意識のような根本的な部分では
私たちの祖先が獲得したものからあまり変化していない」
と著書の中で述べています。
話しは先ほどの顔文字のメールに戻りますが、
顔文字というのは、まさにその時々の感情を
わかりやすく表現するものなのだ
と思います。
したがって、もともと感情を顔にあまり表わさない
男性にとっては、顔文字は女性ほど使い勝手の
いいものではないのです。
だから、彼がメールでそれを使わなくなったからと
いって悩む必要はないのですよ。
次回は、女性に比べて男性のメールってそっけない
とけっこう聞きますので、
そこら辺を男女の違いを織り交ぜながら
書いてみたいと思いますので
よろしくお願いします。
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