あえてマイナス面を話す効果

以前、私の結婚相談所の男性会員さんが、

ステキな女性とパーティで知り合い、いい感じでお付き合いが

続いていました。

彼らが交際に入って、一か月半位、経った頃でしょうか。

彼が、私のオフィスへちょっと深刻な顔で

現われました。

そして、「彼女のことを好きなんだけれど、気持ちが前に

一歩進めない」　と言うのです。

私が、理由を聞くと、

「彼女の方が出身校も収入も自分より上。

　僕は彼女にふさわしくないかもしれない・・・

　断られるかもしれない・・・」　と、

悲観的に考えているではありませんか。

２人の交際が順調にいけばいくほど、

不安になってきたというわけです。

こんな時は、マイナスの面を、とても言えない気持ちを、

ハッキリと言葉に出すことが大事。

ここで、ちょっと心理学登場です。

心理学では、「両面提示」　と　「片面提示」　というものがあります。

たとえば、いいことばかり言って、物を買わせようとする

セールスマンを思い浮かべてください。

一般的に彼らは　「いいことを言って当然」　ですよね。

ところが、中には、プラス面とマイナス面、両方を説明してくれる

セールスマンがいます。

そうすると、「あれっ、本当のことを言ってくれるんだ」　と

説得される率が高くなると思いませんか。

恋愛もこれと同じです。

こんな風に自分のマイナス面を言葉に出してみてください。

「僕は、君ほど頭がいいわけじゃないし、収入も君の方が上。

　でも、心から好きなんです」　と。

大切なことは、あなたの気持ちの中にある不安を認めてあげること。

単にプラスの面だけを伝えるより、相手の心に響くはずです。