元会員のT子さんは、接客業の大ベテラン。
新人研修も任されていたのですから、大したものでした。
職業柄、彼女は柔らかい雰囲気、自然な笑顔、
などが身についています。
ですから、お見合いをしてもお断りをされることが
とても少なかったです。
こんな彼女ですから、すぐに結婚相手が見つかると
あなたは思うでしょう。
ところが、何回お見合いをしてもなかなか決まらなかった
のです。
なぜかって？
それは、どうも職業柄、相手に対して気がつきすぎて
しまうんですよね。
たとえば、バイキングのレストランに行けば、
相手がそろそろコーヒーを飲みたがっているのではと
思うと、体がサッと動いて、コーヒーを持ってくる という具合。
「次のデート、どこにしましょうか？」 と男性に聞かれれば、
人一倍レストランに詳しい彼女は、思わず、
「私に任せて！」 って言ってしまうんですよね。
こんなしっかりして、気がつく女性と付き合えて
男性は幸せね とあなたは思うかもしれません。
ところが、これって、男性はどんどん何もしなくても
いい、と思ってしまうところが出てくるようなのですね。
そのうちに、T子さんも頼ってくる相手が
重く感じられるようになって、彼女から交際終了宣言。
何回か同じことを繰り返して、T子さんは、
男性の心理を勉強しました。
その結果、彼女がわかったことは、
「男性っていうのは、一般的に、女性に奉仕することは、
大事なモチベーションである」 ということ。
ですから、いままで、自分から何でもやってあげた彼女は、
男性のモチベーションを奪っていたのかもしれないのです。
その結果、「自分から何もしない男性」 にしてしまったのかも・・・。
その後ですが、彼女は婚活２年目で成婚退会しました。
彼女は言います。「今でも性分は変わらずです」 と。
そして、「世話女房してます」 って（笑）。
でも、「世話が行き過ぎないように注意している」と、
笑って話してくれました。
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