「クリスマスに一人、こんなはずじゃなかった・・・」

「次のクリスマスまでには何がなんでも結婚したい・・・」

そうつぶやきながら、A子さんはマンションの部屋で一人、

３７回目の誕生日を過ごしていました。

そう、彼女の誕生日は１２月２４日なのです。

友達が一緒に祝ってくれたのは、２０代後半まで。

それからは、ずっとひとりぼっちの誕生日を迎えていました。

親しい友人はみんな結婚して、子育てに忙しくて疎遠になっています。

独身という共通項だけで、さほど仲の良くない友達とつるむ

くらいなら、一人でいた方がまし・・・そんなふうに思っていました。

いつもと変わらない日々。

「こんなはずじゃなかった・・・」と、涙がぽろぽろ頬をつたわってきます。

小さいおひとり様用のショートケーキを涙とともに食べながら、

「なにがなんでも、結婚する」と固く決心して、A子さんは

年末に私の相談所に飛び込んできたのでした。

結婚相談所の情報収集は以前からしていたのですが、

入会するまでの勇気がなかったのです。

・・・けれど、今しかない！と何かに突き動かされるように

あっという間に入会を決めてしまったA子さん。

彼女曰く「今までは、結婚式で女友達に羨ましがられるような

条件の整った素敵な人じゃなくちゃ」と。

年収、身長、職業、一流企業・・・そんなことにこだわって

いたら、いつのまにか誰一人声をかけてくれる人がいなく

なってしまったのです。

彼女は漠然と条件だけにこだわり、どういう人が自分にふさわしいのか、

あまり考えたことがなかったとのこと。

そこで、それを明確にすることから彼女の婚活が始まりました。

そして、お見合いを重ねて、ついに理想の人と出逢えたのは、

クリスマスの直前。