目の前に良縁があったはずなのに

ずい分前に私の相談所で婚活していた男性(30代後半)は、

自分好みのタイプの女性にとことんこだわる人でした。


そんな彼は、出会った女性が自分の描いていたイメージと違うと、

アタマの中は別のことを考え始めるんだそうです。

例えば、仕事のこととか、趣味の車のこととか。

といって、女性を前にして決して不機嫌な顔を見せるわけ

ではありませんよ。 そこは大人なんですから当然ですよね。

相手に話を合わせて、その場を切り抜けるわけです。


多分、そういうアタマの使い方が出来る人なんでしょう。

相手に対して満面の笑みでも、心はそこにあらずなんですから。


私は何万人の会員さんの中から選び選ばれてお見合いすること

自体が、すごい「ご縁」だと思うのです。

彼はその意識が希薄でしたね。

「今」じゃなくて、いつも遠くを見ている人でした。


きっと、ご縁の神様がこう思われたのではないでしょうか。

「ご縁」のありがたみがわからないやつには、

良いご縁なんてまわしてもしょうがない、と。

「ご縁」のありがたみがわかる人には、良いご縁を

まわしてあげよう、と。

神様はそんなに心が狭くないでしょうけれど(笑)。


彼が退会してから何年も時が経ちますが、時折

ふと思い出しては、幸せな家庭を築いていればいいなと

思う私です。


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