満たされない僕に与えてほしい・・・

以前婚活していた30代後半の男性は、40才までには

結婚するというのが口癖でした。

彼は一代で相当な財を成した事業家。


それで、お見合いを一生懸命するのですが、気に入った

相手が現れても、最後の決心ができないのです。

要するに「決められない男性」だったというわけ。


なぜ、決められないのかというと、「僕は彼女にいろいろな

ものをプレゼントしたのに、彼女からのお返しが少ない」とか、

「僕のメールに対して、レスが通り一遍」とか、本当にそんなこと

を平然と言うのです。


僕がこれだけのことをしたのだから、君はもっと僕に心も物も

与えてくれて当然でしょ、というのが彼の本心なのでしょう。

クレクレ星人の男性版ですよ(笑)。

事業を一代で成した彼は孤独だったのだと私は思います。

とにかく、与えてくれ、与えてくれと全身から訴えている

ような人でした。


女性の方も最初は事業家としての彼に魅力や興味を

感じるのですが、そのうち彼の性格というか、独特の

クセというか、そういうものを感じ取って離れていく人が

多かったですね。

彼はいつも「僕の苦労して得た財産を相続するのに

価値がある人」と結婚すると言っていましたが、

今時、多くの女性は、お金はほどほどでも働き者で価値観が合う

人の方を選ぶに決まっています。


そういう意味で、彼はなかなか女性に選ばれない男性なのです。

現に、40才の誕生日を迎えてもご縁のかけらもなし。

彼曰く「もうこうなったら、40才も41才も同じだ」と開き直るのですから。


私は心配になるのでした。

もしかしたら、彼は永遠に婚活をしているのではないか・・・と。



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