「誰もが癒されたい」

結婚相談所では、写真、プロフィールから相手を選ぶのですが、

「どんな感じの女性が人気がありますか？」と

聞かれることがあります。

きれいな方や明るい感じのする方は、

好感度が高いことはもちろんですが、

いわゆる　【癒し系】　のお顔立ちやその雰囲気の感じられる

方が人気があります。

話は変わって、男性でもエステに通う人が増えているそうです。

マッサージなどの癒し系のリラグゼーションが好まれています。

現代は、仕事を一生懸命にやっても会社の都合で

リストラされたり、昔なら絶対に大丈夫だと思われていた

職業ですら、危なかったりします。

このように、絶対的に安全ということがなくなり、

努力と忍耐の延長線上に安定ということが一致しない

世の中になってきました。

誰もが追いつめられた状況から逃げ出したいと思うし、

一時的にでもいいからリラックスしたいと

思っているのではないでしょうか。

このような理由から、疲れ切った男性が求めるのは、

【癒し】　ということになるのでしょう。

【癒し系の女性】が人気があるのは、

こういった社会背景があるのだと思います。

そして、男性の中には、【癒し系の女性】なら自分の話を

聞いてくれるだろうと勝手に思い込んで

甘えてくる人がいます。

どういうことかと言うと、最初から仕事の愚痴などを言ってきたり、

自分のことばかり話してきたり・・・。

話す方は、聞いてもらえるだけで、大分楽になります。

これは場合によっては、お互いの関係を深めることが

できます。

そして、あの女性に会えば、また話を聞いてくれて、

癒されるだろうと思うと、また会いたくなるものです。

ところが、【癒し】を求められている女性はどうでしょう？

彼女たちも仕事をもっているし、日々のストレスの中で

戦っているのです。

人に【癒し】を与えることができるのも、こちら側に

それなりの余裕があってできること。

それなのに、癒し系の女性というレッテルを貼られ、

セラピストのような役目を求められる。

これは、たまったものではないはず。

女性は、「もう、あの人のお守はたくさん」と

悲鳴を上げてくる。

「癒されたいのは私の方なのに・・・」と。

みんなが癒されたい世の中になってきました。