お付き合いした相手に「断られる」ということ

結婚相談所では、お見合いやお付き合いのお断りは、

すべて仲人を通じて行われます。

私たち仲人にとっては、日常の出来事ですが、会員さんに

とっては、少なからずショックを受けることと思います。

仲人にとってもよくある出来事とはいえ、やはり落胆しますし、

会員さんに伝えることは心苦しいことです。

きっと、これは私がこの仕事を続けている限り、永遠に慣れることは

ないでしょう。

ところで、お断りを告げられた時の会員さんの反応は様々です。

例えば「どうしてなんですか！？理由を教えてください！」と、

食ってかかってくる方もいれば、「残念です・・・」とガックリと肩を落とす

方もいれば、あっさり「あっ、そうですか」など。

大事なのは、その後、ご本人がどう気持ちを切り替えるかです。

なかには、そこがうまくいかない方も少なからずいます。

そうすると、どうなるかと言うと、お見合い自体が怖くなる、、、

「また、断られたらどうしよう・・・」などと、恐れの気持ちが強くなるのです。

結局、志半ばでギブアップしたり、休会したり・・・。

婚活を休むと言っても、それきっきり戻ってこなかった方も

もいましたっけ。

こういう方は、「お断りをされる」ということは、それだけ

自分の存在や価値を否定されることにつながっているのです。

そして、その抑圧に耐えられなくなった結果、「自分自身を

否定された怒り」を相手にぶつけたり、自分を責めたり。

相手にぶつけると言っても、相手はもういませんから

仲人に悪口を言うのですけれどね。

しかし、相手は自分自身が好意を持っていた方。

結局は自分の気持ちを汚しているのと同じなのです。

それよりは、お相手と初めて会った日や、楽しかったデートを

思い出して下さい。

そのときのあたたかい気持ちを。

そうすれば、楽しかったひとときを過ごせたことへの喜びが

感じられませんか。

その気持ちが、あなたを次に進ませてくれると私は思うのです。