お見合いの席で、男性がこう言いました。
「プロフィールの趣味の欄にマラソンとかサッカーとか野球とか
書けばアピール度があることはわかっている。でも・・・
僕はスポーツダメなんだよね。運動神経のいいヤツが羨ましい」と。
そうしたら、女性が「あらあら、私と同じ。低い跳び箱を飛ぶのさえ
怖かったんだから(笑)。体育の授業とか、ホント、辛かった」と
彼の言うことに同調したのでした。
これを聞いたら、何だか彼は嬉しくなってきた様子。
同じ救命ボートに乗っている仲間みたいな気持ちになったのでしょうか(笑)。
それから、初対面と思えないほど会話が弾んで、二人は
急激に距離感が縮まっていきました。
これは「類似性」の原理によるものです。
しかし、いくら似ている者同士でも、いつもその話ばかりして
いるわけにはいきません。
だんだん親しくなるにつれ、もっとお互いの世界のことを
知りたくなります。
まして、結婚を前提としているのですから、仕事に情熱を
持っているかとか、大なり小なり問題があったとき話し合える
関係になれるかどうかなどが、気になってきます。
つまり、金銭感覚はどうかとか、自分の気がつかないことを
補ってくれるかどうかなどが、重要になってくるのです。
このように、自分が持っていない部分を相手が補って
くれるかどうかが「相補性」。
ですから、「つき合い始めは類似性」が、そして「つき合い
が進んでくると相補性」が大切になってくると言われています。
このカップルの場合は、最初はよかったのですが、
あまりにも似たもの同士でした。
例えば、彼女があることに対して意見を求めたときに、
彼は「君がそう思うならいいんじゃない」と、すべてこういう感じ。
いつもこうだと、彼女は物足りなさを感じてしまうのです。
結局は、彼らはご縁がなかったわけですが、最初盛り上がって
いただけに残念な結果となりました。
考えてみたら、ご成婚したカップルは、「類似性」と「相補性」
のバランスが合っていましたもの。
これって、必要不可欠な要素なのですね。
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