褒められ下手のNGトークNO.1は「謙遜のしすぎ」。

先日、私は中高年のお見合いに立ち会いました。

少しの間同席して、お二人の趣味など共通点を見つけたり、

リラックスするために世間話をしたりして、やっと彼らのお顔から

堅さが抜けてきたかな、、、というところで私は退席。


彼は50代後半なのですが、外国暮らしが長かったせいか

女性に椅子をすすめるときなどのマナーがスマート。

また、「プロフィールを拝見したときからお会いするのを

楽しみにしていました。○○さんって本当におきれいですね」と、

彼女を褒めたのです。


そうしたら、彼女は男性からストレートに褒められたことが

少なかったせいでしょうか。

おどおどした様子でこんなことを言ってしまいました。

「いやだ、そんなことないですよ。来月で○○歳になるんですよ。

 結構肌だってシミが目立ってきたし、もうすっかりオバさんですよ」と。


彼は「そんなことありませんよ。お若くみえますよ」と優しく言ってくれました。

ここで、彼女は「嬉しいわ☆ありがとう」と言えばよかったのです。

それなのに、「いや~、○○さんってお世辞お上手ですね~」

ですって。

これには、彼は返す言葉を失った様子でした。


まったく、あまりにも彼女は「謙遜のしすぎ」です。

褒められ下手のNGトークナンバーワンに輝くこと間違いなし(笑)。


特に、彼女が最後に「もうすっかりオバさんですよ」と否定の言葉で

締めくくったものだから、彼としては「いやいや、お若く見えますよ」

と重ねて褒めざる得ないですよね。

つまり、謙遜のしすぎは、褒めた相手に無用の気遣いをさせて

しまうことになります。


やはり、日本人は謙虚の文化の中で生きているのですから、

つい「いや、そんなことはありません」という言葉が無意識に

出てしまうのですね。

これはある意味、仕方がない面もあるのはわかります。


しかし、褒められたときには素直に「ありがとう」「嬉しい」と

言えるようにしておきたいですね。

それに何といっても、「謙遜のしすぎ」は会話を白けさせます。


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