私は、仕事柄、なかなか結婚しないお子さんを持つ親御さんの悩みを
よく伺います。
親御さんの悩みは切実で、「自分が生きているうちに孫の顔を
見れないのか」とか「親戚中で家の子供だけがいい年をして独身」とか
「夜も眠れないほど悩んでいる」などと、悲しそうに仰るのです。
とどのつまり、私から結婚相談所への入会をすすめて欲しいと
いうわけです。
そのなかから、私がお子さんを説得して入会まで漕ぎつけるケースも
ありますが、頑として入会を拒否するお子さんもいます。
嫌がるお子さんを無理に入会させるわけにはいかず、
どうしようもないのですが、私は親御さんが気の毒で見ていられない
ときがあるのです。
それで、昔の仲人さんみたいに個人的にお相手をご紹介する場合が
あります。
結婚相談所へ入会してのお見合いは嫌がるくせに、個人の
ご紹介は割とすんなりと応じる人が多いのです。
これには親御さんは大喜び。しかし、私はおっかなびっくり。
なぜなら、一回のお見合いにものすごい期待を持っているから。
お見合いしたら、高い確率で結婚した昭和の初期とは
現代は事情が違うというのに・・・。
案の定、お見合いはうまくいかず。これが現実です。
それで、次のお見合いの提案をしたら,親御さんが
「もし、次もお断りされたら子供が傷つくから、確実に何とかして欲しい」って。
これって、私に結婚をまとめてくれってこと???
そんなことを頼まれてもーーーーーっ。
丁重にお断りをしたのは、言うまでもありません。
ここまで親御さんを悩ませていることを、肝心のお子さんは
知っているのかな・・・。
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これは、いくら何でも無理な話。