「ほめ方をちょっと変えてみない?」

「○○ちゃん、可愛いね」


「○○ちゃん、ほっぺキュートだね」


「今日はピンクのミニスカートがいいね」


これって、どこでの会話だと思いますか?





1970年代のある大きな会社の他にも社員がいる部署での


女性社員への上司の会話です。


今の上司の方は、こういう誉め方しないんでしょうね。


ヘタしたら、セクハラと思われてしまうかもしれません。



このような誉め方って男性上司にしてみれば褒めている


つもりなのでしょうが、


とりあえず、「何でもかんでも褒めておけばいい」 って感じですね。



でも、言われた女性からすれば 


「気持ちわるーーーーい」の一言です(笑)。



ほめた後の相手の気持ちなんか、お構いなしの誉め方です。



次は、相手の良いところを見つけて褒める ですが、


これが出来れば、人間関係は間違いなく円滑にいきます。




さて、今日は 「ちょっと工夫がいる褒め方」 にいってみましょう。




たとえば、いつもデートに遅刻する彼。


ところが、たまに時間より早く来た彼に対して、あなたの反応は、


「あれ~、珍しいじゃない」


とこれが普通の反応。



これを変化球にすると、



「時間どおりに来てくれてありがとう(ニコッ)」


と言うのです。



共稼ぎの夫婦だったら、


たまに早く帰った夫が、お風呂を洗ってくれた。


そのとき、妻は、いつも私ばかり忙しいんだから当然、当然


とばかりに、「お風呂の次は、洗濯お願いね」 なんて


言ってしまったりします。 私にも経験がありますよ。




そこを 「お風呂を洗ってくれてありがとうね(ニコッ)」


です。



いつもおかたずけをしない子供が、自分からおかたずけを


したときには、


そうです。「おかたずけしてくれてありがとう(ニコッ)」 




人間ってどうしても悪いところに目がいってしまうんですよね。


~してくれない。


~してくれて当然。



そこで、いつもあなたが当然だとおもっていることを


相手がやってくれたとき、



「やってくれてありがとう」 です。



そうすると、どうなるのでしょうか?





相手は、自分がやった行動を褒めてもらうことで



「ああ、こうすれば喜ばれるんだ」


「こうすればママに褒められるんだ」



と学習するようになるのです。



そして、少しずつ行動が変わっていく・・・。



でもね。やったからと言って、すぐに


大きくは変わりませんよ(笑)。


小さく積み上げてジワリ、ジワリと効いてくるという感じ。




この誉め方は、はっきり言ってむずかしいです。



あなたの大事な人を育てていこう とする根気がいります。



私が、夫や子供に実践した結果ですが、


だんだん効いてきましたね。


というわけで、実験済みですよぉ。




あなたの日常で、こういう場面があったら


ちょっと頭の片隅にでも覚えておいて、


この変化球に変えてみてください。



即効性はありませんけれど、


効きます。


ジワリジワリとね。