男性たちよ、もっと感情表現をしてほしい

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よく女性会員さんが口にすることがあります。

それは、「付き合っている彼があまり感情の表現をしないので、

私と一緒にいて、嬉しいのか楽しいのかがわからない・・・・」

というものです。

おまけに、メールがそっけないときている。

要するに、男性特有の業務メールのようなものですね。

そこで、私は先方仲人さんに彼の気持ちを聞いてもらうのですが、

返事はたいてい「楽しくお付き合いさせていただいています」と肯定的なもの。

おそらく、彼女たちには、ある程度感情表現ができて普通だと

思っているのでしょう。 だから、そういう男性に対して不安を感じてしまうのですね。

しかし、あなたの普通は相手にとっては普通ではないのです。

ここが、付き合っていくうえで大きなポイント。

もしかしたら、彼は幼い頃から、メソメソしたり泣いたりしたら「男の子は泣くものでは

ない」と親に言われて育ったかもしれないのです。

私の弟の話になりますが、小さい頃はお喋りで話し始めたら止まらない

という子供でした。 そこで母親はよく彼に「男の子は女の子みたいにぺちゃくちゃ

お喋りをするものではない」と言い聞かせていたものでした。

その影響もあり、中学生頃からそんなにお喋りな子ではなくなりました。

その反動かどうかわかりませんが、今度は女の子が他愛もない話で盛り上がって

いるのを聞くのが楽しくなったとのことです(笑)。

このように、男女では育てられ方が違うし、それ次第で感情表現が乏しく

なっても不思議ではありません。

ここで、大昔の狩りの時代の男女の役割について、お話を聞いていただけますか。

大昔から狩りや戦いに身を投じてきた男たちは、

感情を表に出して何を考えているかということを相手に知られてしまう

ことを本能的に警戒していました。

なぜなら、戦いの時には相手に不安や恐怖の表情を見せたら、

すぐに命を落とすことになるからです。

一方、女性は男性が狩りや戦いに行っている間、

女たちだけで子供を守って生活していかなければなりませんでした。

そこで、重要なことは友好な人間関係を築くことです。

例えば、相手が悲しいときには悲しいと感じ、嬉しいときには一緒に

嬉しいと感じることが、生活していくうえで大切なことでした。

このようにして、男女はお互いの役割を担って長い間やってきたのです。

『女を味方にしてこそ男は大きく伸びる』(佐藤富雄著)では、

「私たち現代人は、文明の進歩発展によって、またライフスタイルの

変化によって意識が大きく変わったと思いますが、それは誤りで

男女の意識のような根本的な部分では私たちの祖先から獲得した

ものからあまり変化していない」と著書で述べています。

そういえば、男性はメールに女性ほど絵文字は使いませんが、

これも人に自分の感情を悟られまいとする無意識の表われであると

思われるのです。

このように、少なくとも男女は違うんだという考え方がないと、お付き合い

している人の本質的な部分を見逃してしまう恐れがあります。

だから、「彼は感情表現が乏しい」と不満ばかり口にするのではなく、

男女の違いなどを頭に置いたうえで、その人が自分に相応しい人か

どうかを判断すればいいのです。