ずい分前にご成婚された二人が、お見合いから交際に発展した
きっかけは、「特別イヤじゃなければ、とりあえず2回は会う」と
婚活する時に決めていたからだそうです。
ですから、特に二人とも気になる相手ではなかったのだとか・・・。
ずい分、ハッキリと言いますよね(笑)。
その二人がこうして結婚したのですから、ご縁って不思議ですねぇ。
私が根掘り葉掘り、ゴールインまでのいきさつを聞いたのは言うまでもありません。
それは、その当時、彼女は合わない上司の元で働いていて、ストレスが
爆発寸前だったんだそうです。
ちょうど、その時期、お見合い後の初デートをしたのでした。
そこで、つい、彼女が彼を相手に胸に溜めていた鬱憤を喋る、喋る、喋る。
彼女にしてみれば、特別の感情を持っている人ではなかったので、
彼によく思われようとする気持ちがなかったのですって。
だから、思いっ切り、愚痴をこぼすことができたとのこと。
もう、言いたい放題(笑)。
普通だったら即、お断りに決まっています。
ところが、彼は彼女の話に引くどころか、「わかるよ。わかるよ」と
うん、うん、と頷いてくれたというじゃありませんか。
そして、彼曰く「僕も合わない上司の下で仕事をしたことがあるから、
あなたの気持ちは分かる」と。
彼女は思わず、彼の言葉を聞いて涙がこぼれてしまったそうです。
それからです。 彼女の彼を見る目が変わったのは。
決して彼女の好きなタイプじゃないけれど、彼は彼女が悩んでいるときに
一緒に悩んでくれて、共感してくれたのです。
そもそも、こういう問題にぱぁ~と霧が晴れたような解決策なんてないもの。
そんなこと、彼女だってわかっています。
だからこそ、一緒に悩んでくれる彼の存在に癒されたのです。
その時の彼女には一番枯渇していたものだったのでした。
この時点で、彼への好感度がグーーーンとアップ。
その後は、オーブンのように徐々に熱してきて、ゴールイン!
ご成婚カップルの中にはこういうお話もあるのです。