「結婚相談所の仲人をやっています」と出会った人にお話すると、
すべての人と言っていいくらい「いいお仕事ですね~」とお顔をほころばせながら
仰います。
中には、「仲人をやってみたい。和服姿でお見合い場所に行くのですか?」
なんて、こちらが「はあ!?」と目が点になるような質問する人もいてクスッと笑って
しまうのです。
それだけ、仲人という職業は世間に「ご縁を繋ぐ良い仕事」に思われているのでしょう。
もちろん、私自身、17年も続いているのですから、私に合っている良い職業には違いないのです。
しかし、何しろ、人間相手の職業、いろいろある、ある、ある、ある。
だからいつも心がけているのは、自分の心の状態を常に把握することです。
今、自分がどんな心の状態か? どんな感情が出ているか? ということを常に客観的に
意識するようにしています。
また、感情的になった場合には「今どういう感情が出ているか」を観察するようにしているのです。
そうすると、「あ、不安が出ているね」とか「怒りモードになっているね」とか、自分の心の状態を
言葉にしたり、A4の用紙に赤マジックでその時の精神状態を書きなぐったり。
そうすると、徐々に気持ちが収まってくるのがわかります。
自分の感情を認識すると楽になるのは、これは私の経験上間違いありません。
人と接する私のような仕事には、これは絶対に必要なことです。
何しろ、いろいろあるときは次から次へと続くもので、まるで納豆みたい(笑)。
それでも、私が決してめげないのは、いいこともあるのだから、そうじゃないことも起きることがあると
わかっているから。 それが自然の流れなのだから、逆らっても仕方がない。
こういう時は、むしろ「自分を成長させるいい機会」と思わなくちゃ損です。
本当に仕事ほど自分自身を成長させてくれるものはありません。
何だかんだいろいろあっても、人と人が結ばれるお手伝いをして、その人たちが仲良く寄り添っている
姿を見ると、私の心から幸せが溢れてくるのです。
だから、今日も、明日も、その次の日も、がんばれる。