自分の中に問いを持つ

人間誰しも生きている限り、いろいろ悩みがあるものです。

私を含めて、多くの人は口に出さずとも、

「こうなれたらいい」

「ああなれたらいい」

というなりたい自分が心の中にあるのだと思います。

特に、「なりたい自分」と「現在の自分」との距離がかけ離れているときに、

私たちは強いストレスを感じてしまうのです。

つまり、なりたい自分があるから、そうでない自分に悩むわけですよね。

そんなときには、自分自身に次のように問いかけてください。

たとえば、

・ どん底を0点とします

・ 何もかもOKを100点とします

・ 「今は何点?」 = 自分の現状に点数をつける

・ 30点 (とする)

・ 何があるから30点? (現在あるものに目を向けて点数をつける)

それから次の質問に進みます。

「今の30点より、ほんの5点でもいいから良くなっていたとしたら

今と何が違うの?」

こういう風に自分自身に問うてみてください。

例えば、現在婚活を考えている人なら、

・ そろそろ結婚を考えているのだが、会社と家の往復

・ 相手と出会うチャンスはゼロに近い

・ 今あるものは、勤続○年の会社、健康、両親

・ 自分自身に現在の点数をつけると55点

そこで、「あと5点上がって60点になったらどうなる?」と

自分に問いかけます。

そうすると、合コンは初めてだけれど参加してみよう、など

「今出来ること」に意識が向くようになります。

ですから、悩んでいる今を否定しないで、

そこから出来ることに注目する、

大切なことは、その悩みからどこへ向かうということです。

この質問を「スケーリングクエスチョン」と呼びます。

以前受講したセミナー講師が心理療法家のスズキケンジさんから聞いた

お話だそうです。

そして、実際行動してみると、新たな情報や刺激が入ってきます。

そこでまた試行錯誤するかもしれません。

そうしたら、またその段階でスケーリングクエスチョンをします。

その結果、一度した選択をし直すこともあるでしょう。

あなたは、5点なんてチマチマしてドンくさくてやってられないと思うかもしれません。

しかし、一歩、一歩進んでいくうちに、脳内のネットワークが強化され、ある段階から

加速度がついていくことが起こるそうです。

私の好きな言葉なのですが、「どんなにピンチに陥ったとしても今そこで踏み出せる

一歩がある」。

「今、この場でできる、小さな一歩を踏み出す」ことに大きな意味があると思うのです。