譲れない条件である「食」のツボ

0402食

結婚に対して譲れない条件のうち意外に見落とされやすいのが「食」の好み。

結婚したら同じ胃袋になるわけだから、ここのところは出来るだけ似たもの同士が

いいわけです。

ところが、年収も話も合うし、趣味も合うしで、食のツボのことをあまり考えずに

決めてしまうと後々ストレスになりやすいところ。

例えば、奥さんは煮物などの和食が好きで、味はどちらかというと薄味。

旦那さんは、何でもお醤油をじゃぶじゃぶかける濃い味が好み。

こうなると、奥さんの作ったお料理のことで、ひと悶着おこるのです。

というのは、その料理をそのまま味わうことをせずに「お醤油、塩、ソース」で

味を変えてしまうのですから。

こんなことをされたら、作った人の気分を害するに決まっています。

それから、こういうカップルもいました。

旦那さまは、ハンバーガーやカレーライスなどファミレス料理が好き。

それに対して、奥さんはバランスを考えた料理を小鉢や小皿に少しずつ出すのだそうです。

そうすると、彼は「こんなに料理の数はいらないから、大皿一つにして」と文句をいうのだとか。

ちなみに、彼女の家庭は毎回5品から8品のおかずが食卓に並ぶのが普通だったとか。

これらは、極端な例かもしれませんが、実際にあった話です。

こうなると、奥さんはやっきになって、旦那さんの味覚や食の習慣を変えようとします。

しかし、これは結構むずかしいことにすぐに気がつくのです。

なぜなら、食というのは、それぞれの家庭で違うし、もちろん味付けも違うわけ。

子供の時から成人するまで、その家庭の味で育っているのです。

ですから、いきなり相手の味覚を変えようとするのは、大きなストレスを生むはず。

ま、結婚というのは、違った家庭で育った者同士が一緒に生活を始めるわけですから、

カルチャーショックがあって当然です。

トイレットペーパーはシングルor ダブル、タオルのたたみ方は丸めるorそのままたたむなど

、ホントたくさんあります(笑)。

しかし、「食」のツボだけは、そうそう簡単にいかないもの。

時間をかけて、徐々に変えていく粘り強さが必要なのです。

そこには、必ずストレスがつきもの。

だからこそ、結婚前に相手の「食」に対してよく観察したいし、そこが極端に

違っていたら、立ち止まって考えることも必要かもしれません。

それほど、結婚後にストレスの種になりやすいのが「食」のツボの違いなのです。