デートはいつも緑の豊富な公園。
彼女が「休日、どこに行こうか?」と聞くと、彼が必ず「ハイキングか公園」
と答えるのだそう。
それで、二人はカジュアルスタイルで、ときには彼女がお弁当を作ったりして、
デートが重ねられたのです。
二人は、芝生の上に寝そべったり、とりとめないお喋りをしたり、
ゆったりと過ごしたとのこと。
映画に行ったり、街をブラリとするわけでもなく、ひたすら自然を求めた彼。
二人はご成婚したのですが、その時の彼の言葉。
「仕事が大変な時期で、休日になるとむしょうに緑色が見たくなった」のだそう。
「彼女は映画や街も行きたかっただろうに、僕に付き合ってくれて『ありがとう』」と。
実は、色というのは心の声を表すものなのです。
緑色は、リラックスカラーと言われ、一番疲れにくい色。
無意識に緑を選ぶときは、これ以上疲れたくない、癒されたいと
いう気持ちが強いのです。
彼女はそこのところ、よく理解している女性でした。
緑が豊富な自然の中で、二人でとりとめのないお喋りをすることが、
彼が一番心休まるデートなのだと。
「癒されたい」という彼の気持ちがわかっていたのですね。