「エンジェル」

監督: フランソワーズ・オゾン


主演: ロモーラ・ガライ

     シャーロット・ランプリング


1900年代の初頭のイギリスを舞台に、母一人子一人の


貧しい階級の子 彼女の名前は、エンジェル。


世の中の娘と違うことは、類まれなる書く才能が


あったことだ。


それは、彼女の空想の世界を物語に描く才能。


彼女の憧れの邸宅の名前は、「パラダイス」。


そこに住む令嬢を遠くから眺めて、幼いころから空想に


ふけっていた。


ついに、彼女は作家になる夢を叶えた。


そして、人気作家になっていく。


パラダイスハウスを手に入れ、お金持ちになり、


人々の称賛を手に入れた。


しかし、彼女を待っていた運命とは・・・。


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16歳で人気作家としてセレブの仲間入りをしたエンジェル。


彼女の悲劇は、現実をも夢物語に書き換えようとして


しまったことでした。



自信家で美人だけれど、不躾で自由奔放。


強く願えば、そして自分を信じていれば、夢は必ず叶うはず!



自信を持ち、夢に向かって突き進んでいくときの


エンジェルの凄まじいまでの行動力と集中力。



1900年代のイギリスという、女性の地位がまだ低い社会を


才能だけでのし上がり、人気作家になり憧れのパラダイスハウス


を手中に収めるエンジェルには、称賛せずにはいられません。



前半は、現代の女性も共感できるところがあると思います。



エンジェルは、ハンサムな画家に一目ぼれをして


彼女からプロポーズをして強引に結婚してしまいます。


彼は、彼女とは対極をなす現実主義の男性です。


彼は、彼女に 「君には真実がない」 と言います。



そんな男性と夢の世界に生きる女性が一緒になっても


噛み合うものがあるはずがありません。


この男がエンジェルの夢の世界を破壊していきます。



この映画の後半は、現実の世界を知り彼女の夢の世界が


壊れていく様を描いています。



オゾン監督は、エンジェルの夢の世界に 「現実」 という


泥を丁寧になすりつけ、くすんだ時代遅れの夢の住人のまま、


彼女をしぼませていきます。



彼女の本当の人生は、現実それとも夢見た世界?



それは、どちらも他人には感嘆するしかない、


彼女だけの人生だったと思います。



物語の中で、シャーロット・ランプリングの台詞、


「彼女の書いたものはいいとは思えない。 だけど、すべてを


 叶えて大した女性だわ」


と映画の核心をついています。



この映画は、1900年代が舞台とのことで、


上流社会のゴージャスなファッション、インテリアなど


見どころがあります。



エンジェルの夢の世界に引きこまれて、


ひととき一緒に夢を見るのもいいかもしれません。

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