会話の基本はやはり「よく聞くこと」

私の相談所の男性会員さんが、お付き合いし始めたばかりの

女性とデートしました。

 

彼曰く「話をしていても、気の利いたこと一つ言えないし・・・。

いつも話につまってしまって、シーンとしてしまう」と。

最近では、自分の話ベタがつくづく情けなくなってきて、自信を

失っているそうです。

私の前だと、冗談も言うし、会話のキャッチボールも上手くいって

いるのに、肝心の場面でうまくいかないなんて、これでは

彼のお人柄が伝わる前に終わってしまいます。

 

こんなときには、過去のデートを振り返って一つ一つ分析。

そこから、次に繋げるための課題が出てきます。

 

そこで、先日のデートの振り返り。

彼女が「ハワイに行ってきたんです」と。

彼は、「そうですか~。楽しかったですか?」と。

「ええ、楽しかったです」と彼女。それでおしまい。

 

まず、彼の質問なのですが、「楽しかったですか?」は

答えが限定されてしまうので、それに加えてもっと広がる

質問をした方がよいです。

 

いちばん大切なのは、「私はあなたの話が聞きたいんだ」という

気持ちを伝えること。

そのために、相手のことばにちょくちょく質問をはさんであげたり、

要所要所でうなずいてあげたりすることが大切なのです。

 

ですから、「どうだった?」という大きな質問をするべき。

彼女が話したいことから自由に話させる言い方です。

 

会話において一番大切なことは「話を聞きたいんだ」という気持ち。

別に気の利いたことやギャグを言う必要はないということ。

話す方は、「喜び」や「悲しみ」、そして「うれしさ」といった気持ちを、

相手と共有したくて話しているのです。

やなり大切なことは「うまく聞くこと」。