以前私の相談所で婚活していた男性会員さん(30代前半)は、
私と話すときには冗談は言うし、職場であったことやプライベートの
ことも何でも話すのです。
その素直さで、いつの間にか人の心の中に入ってしまう感じ。
ですから、私は彼の婚活は多分短期間で決まると思っていました。
ちなみに、十年以上のキャリアがある仲人さんでしたら、
その人の婚活がどれぐらいかかるかが、何となくカンでわかるものです。
もちろん外れることもありますけれど、大体予想通りにいきます。
その彼の話ですが、私の予想は大ハズレ。
というのは、彼は初対面の女性を前にすると、緊張のあまり
表情が硬くなってしまうのです。
まったく、オバサンの私と話すときには饒舌なくせに、若い女性の
前だとぎこちないこと、ぎこちないこと(笑)。
私が彼にそうなる理由を聞いたところ、「何を話そうか?」と
あれこれ思い悩んでいるうちに、自分でも顔が強張ってくるのが
わかるそうです。
これじゃあ、彼の良さがまったく感じられない。
現に、お相手から断られることが続きました。
一体、彼の笑顔はどこにいってしまったやら・・・。
私は、事前に相手のプロフィールを予習しているのだから、
お相手に会う直前まで何を話そうかと考えることはやめよう、、、
と話しました。
そして、彼のすることはただ一つ。
颯爽とその人のところに近づき笑顔で「こんにちは!」。
これでいいのです。
そうすれば、大半の人はにこやかに応じてくれるものです。
これがコミュニケーションの基本。
「自分の投げかけたものが、返ってくる」。
要するに、最初の段階では【印象】がもっとも大切なのです。