受け身な会話で終始せず、ときには山場を作る

私の相談所の男性会員さん(30代後半)が、先日お見合いを

しました。

彼は、条件よし、見た目もスッキリとした素敵な男性です。

こういう方は、ひっきりなしにお見合いのお申込みがきます。

というのは、今の結婚相談所の30代の男女比率が女性の方が

多いのです。

例えば、一番人気の女性と男性を比べたら、男性の方が

お申込みが後から後からきます。

こういう男性とお見合いするということは、この時点で結構な競争率を

勝ち抜いてきたということなのです。

 

そこで、彼が先日したお見合いの話をしましょう。

最近、特に服装やお化粧に気を遣う女性が増えています。

彼曰く「お会いした女性、すべて綺麗な人ばかりだった」と。

ということは、それだけハイレベルな戦いなのです。

その中で、いかに自分を印象付けるかが短時間の勝負の

行方を決めます。

もちろん、彼が誰かに一目惚れすれば話は別ですよ。

 

気になるその時の彼女との会話ですが、

「○○さんは、お酒がお好きなんですか?」と彼女。

「好きですよ。新鮮な魚で一杯やったら最高ですね」と彼。

「あ、それだったら、私いいお店知っています」と彼女。

「えーっ、そうですか・・・。どこのお店ですか?」と彼。

「○○の近くなんですけれど、次は一緒にいきましょう!」と彼女。

綺麗な女性にそう言われて悪い気がするはずはなく、

彼はつい「それじゃ、行きましょう」と答えていたそうです。

 

もちろん、お互いの仲人を通してお見合いの結果を報告する

のですが、彼女のお誘いにOKしたのに、お断りしたら口先男

と思われてしまいます。

当然、この場合は次も会うべきです。

 

というわけで、私が感心したのは彼女の会話の進め方。

「この人いいな♪」と思ったら、相手の好きなものを聞き出して、

”一緒に飲みに行く”というゴールを描いて会話しているのです。

もし、彼に言葉を濁されたら、それまでのこと。

とにかく、次につなげようとしたことは、結果はどうあれ、

勝負したということで、自分の中でのお見合いは成功と

見なしていいのです。

 

高い競争率をくぐりぬけてきて、さらに頭一つ出るためには

一工夫が必要になってきました。

積極的な発言はガツガツしているように見られるなんて

思っていたら、一時間のお見合いが受け身の会話だけで

終わってしまい、次はないかもしれないのです。