かれこれ10年前の話ですが、私の相談所で婚活していた
女性(30代後半)は、ある分野の研究をしていて、その道の
スペシャリストとして活躍していました。
彼女曰く「若い時は、勉強、勉強で恋する暇がなかった」と。
すごい美人でやさしい雰囲気を持つ女性です。
彼女だったら、恋愛経験の二つや三つあっても当然と思って
いたら、「・・・あんまり、ないんです」と私に言います。
どこの世界にこんな美人を放っておく男性がいるのだろうかと思い、
私の口から思わず「うっそー!」と出てしまったほど。
それから間もなくして、私は彼女のことを知ることになるのです。
「彼女の何を?」って。
それは、男性を見る目が必要以上にシビアすぎるってことを。
例えば、「私好みのタイプじゃない」、「身長は高くなくちゃイヤ」、
「爽やかじゃなくちゃイヤ」などと、男性に対して注文が多すぎるのです。
ハッキリ言って、これらは20代のときのハイレベルな理想。
これを、もう少しで40才を迎えようとしている彼女が当然の
ように要求することに、とまどった私でした。
そこで、彼女が最初に言った言葉が現実味を帯びてきました。
彼女が恋愛経験がないっていうのは、本当のことだったのです。
ですから、自分のターゲットとなる40代の男性の現実を知らない。
男性は年をとると極端に太ったり、頭髪が薄くなったりして、
20代のころと同一人物とは思えないほど変わる人もいます。
彼女がこうなった理由の一つとして、その時、その時の年代に
男性とお付き合いをしてこなかったことが考えられます。
だから、彼女は20代のときのままの夢を見続けているのでしょう。
彼女の理想とする男性は、スラッとした身長、甘いマスク、
物腰が柔らかくて、洋服のセンスがいい、など。
こんな人間の美点をすべて集めたような男性がどこに
いるのでしょうか。
こういう彼女でしたから、婚活はうまくいきませんでしたが、
仕事の方は順調でした。
私は、彼女に家庭も仕事も二つの人生を生きて欲しかった
のですがね。
もちろん、こればかりは彼女の選択です。
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