沈黙が怖い

以前私の相談所で婚活していた女性会員さん（３０代半ば）は、

お付き合いしていた男性と短時間のバスツアーに出かけました。

最初は二人は途切れずに何かしら話していたのですが、途中から

彼が黙って車窓から外を見ているのだそうです。

この何とも間が空いたような感じが彼女には辛い・・・。

（あの～）

などと、彼女は心の中で唱えながら、どうしていいのか

わからなくなったとのこと。

彼女は、何か話さなくてはと、別の話題を探したり、

相手を何とかフォローしようと、焦りまくったそう。

そして、ついに沈黙に耐えられなくなった彼女の口から

出た言葉はきつかった・・・・。

それは、「私と一緒にいるのに、黙って窓の外を見ているなんて

失礼じゃないですか」と。

そうしたら、彼は「すみません。木々の緑や空の美しさを

見ていたんです」と言いました。

彼女は、心の中で（そうだったんだぁ・・・）と思いましたが、時すでに遅し。

それから、二人は何とか話題を作り、話しが途切れないように

四苦八苦したそうです。

これには、二人とも楽しいどころか、ぐったりと疲れた様子。

同じタイミングでお断りをしてきました。

似たような話は、どのカップルにもあります。

とにかく、「間」が空いたときに、どうしてよいかわからない

と言います。「間」が怖いというわけですね。

私は、こんなときは、基本は「待ってみればいい」とアドバイス

しています。

というのは、相手が何かを感じているからこそ沈黙が

起きているのです。

ですから、相手の気持ちに寄り添ってみることが大事。

無理に取り繕う必要はないのです。

相手が話の途中で黙ってしまったら、こちらも黙って

待ってみましょう。

イライラしたりすると、それが相手に伝わってしまいます。

間合いの中で、何か重要なことを感じたり、言おうかと

思っているかもしれません。

ここは、自分のペースで話を運ぼうとせず、相手のペースに

委ねてみる感じです。

何も話さない間があるからこそ、人は自分と向き合い、

相手に何かを伝えられるとも言えます。

しばらくたってもそのままなら、「何か・・・？」といったように、

サラリと伝え返してみるものいいのでは。

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