「あなたはどうしたいの？」

結婚相談所では、毎日たくさんの出会いや恋が生まれます。

そこには、本当に真剣な涙と笑いと愛があります。

なかには、順調に進んでいた交際が、

雲行きが怪しくなるということも珍しくはありません。

交際がうまくいかなくなった時ほど、会員さんの

不安感が募るもの。

こういう時ほど、カウンセラーが会員さんの力にならないと

いけません。

私は彼らの話を聞いていて感じることは、

大抵、慌てていて考えがまとまらなくなっていることです。

決まって、起こっている問題の状況の説明ばかりを

繰り返しますから。

そして、ひとしきり、状況を説明すると、

「私がこんなに頑張っているのに、あの人ったらひどいんですよ！」

とか、

「彼女には、僕の気持ちなんて分かっていないんだ」

と、相手を責め、また自分の状況、困っていることを話続けます。

こんな時には、私は彼らにこんな質問をします。

「それで、○○さんは、どうしたいと思うの？」と。

この質問は、話している本人がどう感じているのか、

グーッとポイントを絞っていくことができます。

話がアチコチ飛んでしまうのも防ぎます。

問題があって、私に相談しているのですから、

考えがまとまらないのは当然なのですが、

この質問で、彼ら自身が問題を掘り下げていけるようにします。

私は、次の質問もよくします。

「いろいろ話してくれたけれど、今、○○さんにとって、

　どの辺が一番の問題ですか？」と。

そうすると、自分自身に焦点が絞られると、

もっと自分のことを話すようになります。

こうしている内に、自分がどういう状態なのか、

複雑に絡み合った面をじっくり見つめるようになり、

気持ちが徐々に落ち着いてくるようになります。

大切なことは、自分が何をしているのかをしっかり見つめ、

自分が本当にどうしたいのか？　を理解することだと

思います。

これには、「あなたはどうしたいの？」　という