「結婚カウンセラーとして思うこと」

最近、世の中、婚活ブームになっているせいか、


「あのー、結婚相談所のカウンセラーになりたいんですけれど」


というご相談もチラホラあります。



皆さん、【結婚したい男女をご紹介する楽しいお仕事】 


と思われるのでしょう。



そうには違いないのですが、結婚までの会員さんの


主にメンタルの面でのフォローが大切です。



私が最近感じたことなのですが、


長い間、結婚相談所のカウンセラーをやっていると、


会員さんの悩むポイントは共通するところが多くみられます。



ですから、彼らが何かを相談してきたときには、


ついつい 「そういうときには~~だから」 と先回りをしてしまう


ことがあるのです。



豊富な前例を参考に会員さんにアドバイスしてしまう


というわけです。



それ自体は、決して悪いことではないと思います。



しかし、相談したご本人は、


「うーん、言われていることはわかるけれど、


 もっと私の気持ちを聴いて欲しい」 と


思っているかもしれないのです。



先日も、交際中の女性会員さんから、


「条件は申し分がないけれど、何か心にモヤモヤした


 気持ちがする」


と言ってきました。



彼女としてみれば、


・モヤモヤした感じが辛い


・今一つ交際に積極的になれない


・でも、断ったら後悔するのではないか


などと、複雑な要素が絡み合っているのかもしれません。



こんな時に、私はいままでの知識や経験をもとにすぐに


アドバイスをしたくなります。



しかし、彼女がなぜ今のような気持ちになってしまうのか?


その人にしかない、独自の経緯、感情があるはずです。



つまり、「その人の悩みは、その人だけの独自なもの」


なのです。



ですから、目の前の相談者の気持ちを大切にして、


その人の心の声を聴いていくことが大切なのだと思います。



それには、一旦、経験や知識は脇に置いて、


まず相手が話すことを傾聴して、


そのまま受け止めてみるようにする。



これは、カウンセラーとしての基本の姿勢の一つ


であるし、会員さんと信頼関係を作るのにも


大事なことです。



このことを心にいつも留めておくのですが、


ついつい人の話をじっくり聴くことより、


自分が話しているなんてこともあります。



結婚相談所のカウンセラーになって11年目に入りますが、


しきりに反省したりしています。

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