高齢の母に「孫の顔を見せておくれ」と言われて入会を決意

「私が元気なうちに孫の顔を見せておくれ」とお母様に言われて、

私の結婚相談所に入会した男性会員さん(30代後半)。


彼の話では、お母さんは70歳を超えた途端、急に身体のアチコチが

弱り始めてきて、毎日のようにどこかしらの病院に通っているそうです。

そして、孫を見せてと、言われる回数がだんだん増えてきたとのこと。


彼はずっと実家暮らしで、仕事が忙しいこともあり、結婚願望が

ないわけではないけれど、自分から積極的に婚活しようなんて

思ったこともないと言います。


それが、お母さんの身体が弱り始めたことと、孫の顔を見せて

言われたことで、何だかもう先が短いんじゃないかと急に不安に・・・。


と言っても、付き合っている女性がいるわけではなし、

日常生活で女性と出会う接点がどこにも見当たりません。

それで、インターネットで「結婚相談所」と検索して

アチコチ調べて、私の結婚相談所にエイッ!と飛び込んできたのです。


彼は私のところへ面談に来た時には、すべて入会の書類を

揃えて持ってきましたから、相当の覚悟だったのでしょう。


彼の求める理想の女性は、一にも二にも、お人柄。

私が、人によるのはもちろんですが、婚活の平均期間は大体1年~2年、

それ以上かかる人もたくさんいるということを正直にお話ししました。


ところが、彼曰く「えっ!?1年~2年、そんなにかかったら、親に

孫の顔を見せられませんよ。すぐに決めます。すぐに!」と。


誰もが、すぐに運命のお相手と巡り逢いたいけれど、ある程度の時間が

かかるのが婚活というもの。


それが、彼は5人くらいの方とお見合いして、あっという間に結婚を

決めてしまったのですから驚き!

ま、彼の条件の良さ、誠実なお人柄によるところが大きかったの

は言うまでもありません。

なんと言っても、「絶対決める!」と決心した人ほど強いもの

決める!ということは、自分の選択に自信を持つこと、

迷わないということです。


こうして、彼の婚活はわずか3ヶ月で目出度くジ・エンド。

このお話には後日談があり、彼のお母様がご成婚が決まった後に

私のオフィスへお見えになりました。


そのときに、なかなか結婚しない息子にやきもきし、

身体が弱ってきたフリをして、「生きているうちに孫の顔を

見せておくれ」と彼の顔を見る度に言ったそうです。

お母様のお顔は色艶がよく、お声に張りがありお元気そのもの。

そうして、こう仰いました。

「私の作戦勝ちです。うふふっ」。



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