ミラーリングはやりすぎると不自然です。

先日、私の結婚相談所の女性会員さんがお見合いしました。

お相手は、一流会社の営業マンです。

彼女の話によると、彼は聞き上手、話し上手で、さすが

営業マンだけあるなと最初は思ったそうです。

ところが、途中から、彼のある不自然な動作が気になって

仕方がなくなったとのこと。

その不自然な動作とは、彼女が紅茶を飲むと、彼も紅茶を飲む、

そこで、彼女が紅茶を飲むピッチを速めると

彼も同じようにする。これらの繰り返しだったそうです。

そうなると、彼女は彼の話より、こちらの方に意識が向いてしまい、

彼女が紅茶を口にした途端、心の中で、きっと彼は私と同じ動作をするぞ、　

と期待したりして（笑）。

彼のしたことは、「ミラーリング」と呼ばれ、姿勢や身ぶりを相手と合わせる

ようにすることです。

人は自分と似た人に親しみを持つものです。

そのために、「相手の動作に近づける」という意識によって、

無意識に自分自身の心理状態が、相手の心理状態に

歩み寄れるというわけ。

これが本来の目的なのですが、度々真似ると不自然ですし、

相手に気づかれるし、絶対おかしなことになりますよね（笑）。

このように「ミラーリング」は結構むずかしいのです。

では、相手のどういう動作をミラーリングすればいいのでしょうか？

それは、最初は「姿勢」や「座り方」から入るといいのです。

例えば、相手が、「ピンと背筋を伸ばした姿勢」で、座っているの

でしたら、相手に合わせてあなたも背筋を伸ばして座ります。

ただ、この場合でも、相手と同じほどではなく、やや背筋を

伸ばす程度にしておきたいものです。　

要するに、あくまでも違和感が出ない程度に。

「ミラーリングをすることにより、相手に歩み寄ろう」という

配慮を持つことは大切ですが、完璧に真似たら不自然を通り越して

滑稽だということです。

これをあなたは、覚えておいてくださいね。