おととしご成婚されたAさんより、「おせち料理を作りました」と写メを送ってくださいました。
野菜ソムリエの資格を持ち、食にこだわりがある彼女が作ったおせちですから、さすが手が込んでいます。
テーマは「美味しく食べきれる」だそうです。
お雑煮は寿を下記で表現。
里芋・・・・鶴の卵
大根・・・・羽ばたく鶴
椎茸・・・・亀
にんじん・・日の出
皿盛りのお節は
黒豆しぐれ
ごぼうの門松
鶏むね肉のあられ揚げ
花にんじん
花蓮根
栗きんとん
柿なます
昆布巻
など。
毎年デパートでおせちセットを注文している私からすると、手が込んでいますね~。
現代は物が溢れていますから、出来合いの物で何でも揃ってしまうのに。
それを、あえて手作りに挑戦するということは、「家族が無事今年も過ごせますように」という願いを一品一品に込めることだと思うのです。
私が子供の頃(昭和30年代)はというと、暮れになると母親が煮豆をことこと煮たり、煮しめを作ったりしていたのを思い出します。
私も鰹節を削ったり、出来上がった料理をお重に詰める手伝いをしたものです。
そうやって新年を迎えたものですが、現代は”神社へお参りに行くけれどおせちは口にしない”という人が少なくないとか。
そういえば、ご成婚された会員さんの中にもおせちは食べないという方がいました。
それが、子供が生まれたのを機に日本の伝統を大事にするという考え方に変わってきたとのこと。
新しい年の無事を願って縁起の良い多種類の食べ物をいただくという「心」を子供に伝えることが大事なことだと仰っていたのが印象的でした。
Aさんの手作りおせちの写メを拝見しながら、子供の頃を思い出したり、改めてひとつひとつのおせち料理の意味を調べてみたりと、”今年も無事に過ごせますように”と感謝の思いでおせち料理をいただいています。