笹氣氏は、例えば「バカ」という言葉も、笑いながら冗談のように
言うのか、顔を真っ赤にして激しく怒鳴るように言うのかで、
意味は変わると言います。
ラインやメールでは「バカ」は「バカ」。
ある程度の意味合いは、前後の会話の流れで理解できるものの、
誤解して受け止めてしまう可能性は対面よりもネット上のコミュニケーション
のほうが高いはずです。
それでは、そんな社会で私たちはどうやって生きていけばいいのか、
笹氣氏はこのように書いています。
やり方はいろいろあると思いますが、一番のポイントは、「コミュニケーション
をあきらめない」ということ。
これからネット上でのコミュニケーションが主流になったとしても、
コミュニケーションの主体は人間です。
人間がコミュニケーションする上では、相互理解が必要なのは変わりません。
新しいコミュニケーションが一般化することで、これまでよりも相互理解が
難しくなります。
そうなったときこそ、お互いの溝を埋めるために、あきらめずに
コミュニケーションを取り続けることが重要になります。
その意識を持った上で、次に必要となるのが、コミュニケーションの
テクニックです。
笹氣氏は、コミュニケーションのテクニックとは、何をどのように言うか、
という言葉の選択のことだと言っています。
例えば、相手がやるべきことをやらなかったとき、「なぜやらないの?」
と疑問形で言うか、「○○をやってほしいんです」と要望を伝える形で言うか、
どちらを選択するかで相手の受け取り方は変わってきます。
繰り返し、相手と相互理解を深めるためには、「コミュニケーションを
あきらめない」という意識と、相手に伝える言葉を選択する能力を
磨くことが重要になるということです。
さらに、人間関係で悩む人は、相手とのコミュニケーションをあきらめて
いたり、相手に伝える言葉をうまく選択できていないことが多いのです。
もちろん、何度もチャレンジしてもダメだったからあきらめてしまった、
ということもあると思います。
しかし、厳しいことを言えば、チャレンジの仕方(言葉の伝え方)をもっと
工夫する余地があり、それがうまくできれば、あきらめずに済んだ
可能性が高いのです。
人間関係で悩んだとき、どういう言葉を使って相手とコミュニケーション
すればいいかを実践的に学びながら試していくことで、
コミュニケーション能力が向上していきます。
以上を笹氣健治さんのメールマガジンよりシェアさせていただきました。
結婚相談所でご成婚する方は、やはりある程度のコミュニケーション力を
持っている方が多いのです。
それから、最初はコミュニケーションが苦手という方も、婚活をしていく過程で
努力しながらそれを学んでいます。
このことから、笹氣氏が仰る「コミュニケーションをあきらめない」という意識を
持つことがコミュニケーション向上につながることは確かなのです。
心理カウンセラー笹氣健治さんの『心の健康増進メールマガジン』
テーマ「コミュニケーションをあきらめない」 より