落ちこんでいる人には「まず共感の言葉」を

以前、ある男性のお付き合いしている女性が大事な資格試験に不合格に
なってしまいました。
彼女はその試験のために2年も頑張ってきたのに・・・

その時、彼が彼女を励ましました。
「大丈夫だよ。次は合格するよ」と。
そうしたら、彼女はキツイ口調で、
「大丈夫って!? あなたに何がわかるの?」と。

そうして、だんだんと付き合いが下降線をたどっていったという話です。
彼女を励ましたつもりの彼。 何で彼女の気持ちを害したのかがわからないと
言うのです。「女心はむずかしい・・・」とぼやいています。

これは女心がどうのこうのということではなく、人間というのは落ち込んでいるとき、
ヘタに「大丈夫だよ」「やるしかないじゃん」と励ましてもそれが当の本人の心に
届かないことがあるのです。

というのは、人は不幸にあったとき「自分と同じような境遇の人を見つけ、
それと自分を比較することで安心しようとする」気持ちの働きがあります。

例えば、誰かに振られたときほど、幸せいっぱいの人には近寄りがたいはず。
同じように失恋した人に話しを聞いてもらいたいと思います。

このような心理から、落ち込んでいる人には、
【励ますよりも、まずは共感を】です。

「つらかったね」「悲しかったね」と共感の言葉でやさしく包んであげて、
自分も相手と同じサイドの人間であると伝えてあげた方がよっぽど
効果的なのです。

もちろん、励ましの言葉はいいのですのが、あくまでも共感が先。

恋人同士なら、励ましの言葉より、
【たった一つの共感】+【行動】です。

「つらかったね」と言って、その後抱きしめてあげるとか。

それこそが、相手の心にダイレクトに届くのです。