内側からパワーが湧く考え方

私は、仕事柄、運とかツキということにとても興味があり、

それに関する本を読んだり、セミナーに参加したりしています。

その中で興味深かったのが、ツキを高めるための「思考の三原則」

というものです。

これは、陽明学者であり、思想家であり、教育者であり、多くの政治家や

財界人の精神的指導者やご意見番として知られている安岡正篤さんが

遺した考え方であります。

その「思考の三原則」とは、

1. 長い目で見る

2. 広い目で見る

3. 根本的に見る

というものです。

私が特に関心を持ったのは、「長い目で見る」です。

例えば、「良くない出来事」は続くときには続くもの。

そういうとき、ほとんどの人が「ツイてないなぁ・・・」と落ち込み、

視野が狭くなって小さなことにとらわれたり、自分が嫌になったりします。

ところが、「長い目」で見れば、その出来事が起こったからこそ、

気づいたことや学んだことがあるかもしれないのです。

実際、私も20代、30代、40代、50代その時その時でいろいろな出来事が

ありました。いいことも悪いことも。

落ち込み方は、その出来事の大きさによるのですが、少なからず精神的に

ダメージを受けてきました。

しかし、人生も後半に入ってきますと、あの出来事があったからこそ人の気持ちが

わかるようになったとか、その時得た気づきが後になって活きてきたりしているのです。

そう考えると、「良くない出来事」には違いないのですが、実はこれからの人生を

生きていくための必然の出来事であったとも思えます。

「良い出来事」は美しい思い出として残り、そうじゃない出来事は教訓として残る

とも考えられるのです。

この考え方は、婚活にも使えるのではないでしょうか。

もしかしたら、あなたは頑張っているのだけれど良い出会いに恵まれずに

焦りと不安でいっぱいかもしれません。

しかし、考えようによっては、これほど人との関わり方や自分というものを

深く知る機会はないのではありませんか。

そうなると、もがいている今が実は人間的に成長している時なのです。

もがいている中に人生のメッセージがあるのだと思います。

それは、後になって明確になるときがやってきます。

そう考えると、物事の見方が少し変わってきて、内側からパワーが

少しずつ湧いてきませんか。