「出来事を観察する」

観察する

以前、他の相談所の仲人さんと話していたところ、会員さんに

逆ギレされたという話を聞きました。

というのは、お見合いでお断りの場合に相手から必ずそれの理由を

聞いてくれと会員さんから言われているそうです。

もちろん、理由があれが言うに決まっていますが、

お見合いというのは、理由らしき理由がなくて断られることが多々あります。

例えば、「何となくフィーリングが合わないような気がする」「写真から

受けるイメージと違った」「いい人そうだけど、次に会う気がしない」など。

こういうことを説明したところ、「何か理由があるに違いない。何とか聞くのが仲人の仕事!」

と怒りだしたというのです。

会員さんが、それだけ一つのお見合いに一生懸命なのはわかるのですが、

明確な理由がないのに「怒り」を感じるのはご本人が辛いだけ。

こういう方は、「出来事を観察する」といいのです。

私たち人間は、判断するよりも観察する能力がとても優れているといわれています。

その人にとってお見合いを断られたことは嫌な出来事に違いありません。

ただ、必要以上にそれにこだわっては次に進めないです。

理由がフィーリングの違いだったら、それ以上追及しても答えはないと思ってください。

そこでそんなときには、嫌な出来事を受け止めるため「観察」してみるのが

おススメです。

お見合いの始めから終わりまで、まるで映画を観るように思い出して

観察してみるのです。

出来事に対しての評価や判断、感情を一切いれずに、ただただ観察だけ

してみます。

自分は映画館の座席にいて、スクリーンに映し出されている映画を

観ているイメージです。

このように観察という視点を持つと、自分の視点から少し離れることができ、

起きたことを客観的に見ることができます。

そうすると余裕が出てきて、相手の表情や言葉が思い浮かんできたりします。

この段階では既に冷静になっていますから、「今回の出会いは一生懸命

やったけれど、ご縁がなかった」とそこからすっと離れることができます。

反省するべき点が見つかれば改善して、それを次に活かせばいいのです。

このように観察するという習慣を持つと、必要以上に自信を失うことが

なくなるし、自分が自分らしく行動するパワーが湧いてきます。

人を責めてもあなたの納得する答えは得られません。

自分自身を観察することによって、改善点が見つかったり、心が落ち着いて

きたりするのです。