会員さん方と話していると、「お見合いで一番怖いことは沈黙」と口を揃えて
言います。
プロフィールがあるとはいえ、やはり人間というのは実際に会ってみないと
わからないのです。 写真と自己PRが活発そうな人でも会ってみたら
あまり喋らなかったということが多々あります。
そうなると、沈黙を恐れてそこから逃れようと躍起になるものです。
例えば、次から次へと質問しまくり、ほとんど喋りっぱなし。
ところが、相手はオーバーに言えば「はい」と「いいえ」しか言わなかった
なんてことも実際あるのです。
要するに、「一問一答」スタイル。
話し手がどんなに頑張っても、まるで話が発展していかないのです。
そして沈黙を避けようとして撃沈(涙)。
おそらく、話し手はお見合い終了後、ぐったりと疲れたはずです。
私にはあなたの気持ち、痛いほどわかりますよ。
というのは、仲人としてゆうに三桁のお見合いに同席しています。
その私が相手から「はい」と「いいえ」しか引き出せなかったという経験が
あるからです。
こういうお相手の場合、正直ものすごく疲れたし、プロなのに相手から
話を引き出せなかった自分を責めてしまったこともありました。
きっと、あなたも私と同じ想いになったのではないでしょうか?
これは、ある意味、どうしようもないことです。
だって、相手だってまさか”困らせてやろう”なんて人がいるとは
思えません。 結婚相談所に入会したんですからそれなりの決心があるはずですからね。
何よりお相手も”口下手な自分”を責めているかもしれないのです。
となると、こちらはある時間はひたすら努力するしかないわけ。
ある本には、沈黙を「次の会話までの休憩時間」と思うといいと
書いてありましたが、お見合いの場では辛いものがあります。
話をお見合いに戻しますが、あまりに沈黙が続くようなら、
例えば、天井が高いティールームなら「天井が高いですね~」、「開放感
がありますね~」とか、「美味しいコーヒーですね」、「さすが、ホテル、
重厚感がありますね」とか、あなたのまわりに見えたものを言葉にしていくのです。
この方法は、結構使えますよ!
その時の声のトーンは出来るだけリラックスした感じで。
そのうち、何か相手が話し出せばしめたものですが、もしそれでも
沈黙が続くようなら、早めにお見合いを終わらせてくださいね。
あなたは一生懸命努力したのですから、決して自分を責めないでください。
いろいろな人と出合うのがお見合いなのですから、これも貴重な
体験の一つなのです。