過去にご成婚したカップルを思い出すと興味深いことは、
それぞれのカップルで好きな食べ物が同じなことです。
毎年夏がやってくるたびに私が思い出すカップルは、焼き肉大好き
でした。 二人が出会ったのは今頃。
お見合いでの印象は、彼は「うわっ、かわいい♪」で、彼女は女性に
ありがちな「可もなく、不可もなし」でした。
こういう場合は、私は二回目に進むことを強く勧めます。
なぜなら、「可もなく、不可もなし」をお断りしていたら、誰とも関係性を
深められずにその人の婚活が終わってしまう可能性が高いからです。
彼女の場合、二回目に進んで大正解。
というのは、二人はお肉大好きだったのでした。
何と二回目から焼き肉屋さんに行ったというのですから、私はそれを聞いたときに
「えぇ~っ」と驚きましたよ。
私たちの時代(うん十年前)は男女が一緒に焼き肉をつつくようになるには、
相当距離感が近くならないと考えられないことでした。
だって、ニンニク臭くなるし、服には匂いがしみつくしで、やはりデートというよりは
仲間でわいわいしながら食べるものという考えが一般的だったのです。
それを二回目から、行くかーーーーーーっ(笑)。
彼に誘われた時点で、一緒に「わ~い、焼き肉」と喜んだ彼女。
やはり、ここで注目したいのは「食」の好みが合っているということは粘着テープの
ごとく人と人を結びつけるってこと。
同じ網の上のお肉を一緒にがっつりと食べれば、普通のレストランデートの
何倍もの速さで親密になれる率が高いのです。
そして、次のデートも焼き肉、その次のデートも焼き肉という具合になっていきます。
それを繰り返すと、もう二人は立派なカップル。
強い火、同じ網、肉奉行、タン塩、カルビやロース。
「食」のツボが同じ中でも、焼き肉はインパクトが強い部類に入るのでしょう。
私の相談所では、他にも焼き肉大好きカップルがいましたが、皆ご成婚して
いきました。 肉食系は仲良くなるのが早いというのを何かの雑誌で読んだ
ことがありますが本当ですね。
食のツボが合えば、お互いに引き合う力が生まれるということ。
結婚すれば同じ胃袋になるので、そういう相手を無意識に求めて
いるのかもしれませんね。