年収4ケタ、自己所有マンションまたは家あり、会社では地位もある、
いわゆる何不自由のない40代の男性がいます。
はたから見たら、いくら恵まれていても独り身は寂しいだろうと思いますが、
私が会った人は結構独身生活をエンジョイしていたのです。
そんな中、突然「何がなんでも結婚をしたくなった」と私の結婚相談所に
飛び込んできた人たちがいます。
いままで平然としていたのに何が彼らをそうさせたのか、私は興味しんしんなわけ。
そうすると、こんな答えが返ってくることが多いのでした。
それは、今まで親や親せきから”結婚はまだ?”とか”年とったら独りは寂しいよ”
などと言われていたのに、ある時から誰もそういうことを言う人がいなくなったというのです。
いつも内心”うるさいな”と思っていたのに、なぜか居心地が悪いというか何というか・・・。
とどのつまり、”俺もとうとう見捨てられたか”と。
人間勝手なもので、そうなると今までにない感情が襲ってきて、
「よし、結婚するぞ!」と決心するのですから、おかしなものですね(笑)。
そんな動機で始めた婚活、条件の良い40代男性は意外にお見合いが
あるのです。もちろん相手に対する条件が狭い人は苦戦しますよ。
やはり、彼らは今までに培ってきたものがありますから、女性はそこを見るの
でしょう。
だから、私の相談所では彼らのご成婚率は良いのですよ。
未知の分野に一歩足を踏み込んだら、違った景色が広がっていたという
のが彼らの婚活です。
ちなみに面白かったのは、昔ご成婚退会されたある男性の話。
彼によると自分のお葬式のことを想像したとき、親戚一同に”可哀そうにねぇ。
一回も結婚しないで逝っちゃったよ。どこか身体に具合の悪いところがあったんじゃないのか・・・”
などと言われるのが癪だからと入会したそうです。
その話を聞いて、私は大笑い。それにつられて彼も笑い出した思い出があります。
それから、半年後、彼はチャーミングな婚約者を連れて親戚の方々の前で
お披露目をしたのです。 さぞかし、晴れ晴れとした気持ちだったことでしょう(笑)。
そんなお目出度い話がありましたっけ☆
今では彼は一児のお父さんです。