定休日にカフェでゆっくりと読書しました。
読み出したら面白くなって止まらなくなった一冊。
色、温度、手触り、重さ、音、においなど、感覚的な刺激が
いかに判断や行動に影響を及ぼすか、数多くの実験結果と
合わせて紹介している本です。
本書は、色や温度、手触りなどの環境上の要素を意識して、
生活や仕事に応用することでパフォーマンスを上げたり、よりよい
成果を得ることができると教えてくれます。
人前でプレゼンや講義をするとき、客先で交渉するとき、
異性を口説くとき、どのような「見せ方」をすれば
好ましい結果が出せるのか、そのヒントを本書から得ることが
できます。
私としては、実験についての記述は飛ばして結論だけを読みたい、
知りたいという思いに駆られましたが、テルアビブ大学の心理学科教授の
著書である以上実験についての記述は必須なのでしょう。
というわけで、実験内容が豊富な分厚い本なのですが、婚活している
あなたに参考になる内容がたくさん詰まっています。
◆ 温度
・ 孤独は本当に「冷たい」が、温かいものを持てば気持ちが和らぐ
・ 物理的な温かさを感じると、気前がよくなり、人への信頼が強まる
・ デートや商談、交渉のときは相手に温かい飲み物を飲ませてみよう
・ パーティを行うときには、部屋を暖かくしておこう
◆ 手触り
・ 交渉の姿勢も触感に応じて強硬になったり、柔軟になったりする
・ 柔軟な姿勢で交渉に臨むには、やわらかい椅子に座る
◆ 重さ
・ 重要なものを手に持つと、それを実際より重く感じる
・ 心に重荷を感じると、身体も重く感じる
・ 深刻な秘密は日記に書いたり、誰かに話したりして、その
重荷を軽くしよう
◆ 赤を着るべき日
・ 女性はセクシーに見られたいのなら赤を着るのが正解
赤い口紅でも効果がある
・ 人と会う前は、自分をどのような人物に見せたいかを自分に
問いかけよう
・ 男性は社交や商談で支配性を印象づけたいときは、赤を身につけよう
(赤いネクタイなど)
◆ 空間
・ パーソナルスペースを侵されると、扁桃体が活性化し、不快感を抱く
・ 空間的な距離の近さを経験すると、目の前の物事との心理的距離も近くなる
・ 相手との心理的な距離を近づけるためには、電話やメールですませず、
対面でコミュニケーションを行おう
◆ 匂い
・ 甘いものが好きな人は感じが良い人とみなされる
・ 実際に甘いものを食べると、他人に親切な行動をとりやすくなる
・ デートや商談のときは、相手に好印象をもたせるため、甘いものをたべよう
・ いい香りは他人と一緒の空間で過ごすきまずさをやわらげる役に立つ
など、興味深いテーマ11章で構成されているので、あなたが知りたい章から
読んでいくのもよいと思います。
デートのときには、やわらかい椅子、いい匂い、美味しい食事、スィーツ
は必須!なんて書かれているマニュアル本を読んだことがありますが
これホント!