私の相談所では、会員さんとよく「婚活会議」を行っているのですが、
辛い状況を口に出してくれる人とそうじゃない人がいます。
私はカウンセラーです。 その私に婚活や仕事で相当辛いはずなのに
我慢して、明るく振る舞うのです。
そんなとき、私は今まで辛いことを必死に耐えながら生きてきたのでは
ないかと胸にぐっとくるものがあります。
そういう人は、「人は強くなければいけない」というものを胸に秘めているのです。
小さい頃、親から「男の子は泣いちゃいけない」「お姉ちゃんでしょう、
お兄ちゃんでしょう、もっとしっかりしなくちゃ」と、言われ続けて育った
経験があるのかもしれません。
私自身も、二つ年下の弟が生まれてから、そんなことをよく言われました。
子供というのは、親の言うことをまともに受けるものです。
そして、それらの言葉の表面的な部分より、その言葉の背後にある
「強くあれ!」「強くなければいけない」というメッセージを自分の心に
刻みながら育っています。
それが大人になっても、辛いことや泣きたいことがあっても、心の中から
「強くあれ!」と聞こえてくるのです。
それによって、ひとりの時でさえも、涙ひとつこぼさず、あるいは自分の感情を
十分感じることを自分自身で抑えるようになる場合もあります。
その結果、自分に弱音を吐くことを許さないような生き方をしてしまうのです。
また、あまり自分の感情を表に出さなくなってしまう人もいます。
この「強くなければいけない」という生き方は、辛くありませんか?
もし、あなたの中にこの傾向があるなと気づいたら、
「人は強い気持ちを持ち続けられるときもあれば、弱音を吐きたくなるときもある」
というふうに、「いつも強くなくてもいいんだよ」と自分自身にやさしく声をかけてください。
泣きたいときは泣いてもいいし、たまには思いっきり誰かに愚痴ってもいいんですよ。
そういうことを自分自身に許すと、今までより少し楽に生きられるようになると
思うのです。