昨日は、私の誕生日でした。
家族は皆、出張中で私一人。
可哀そうに思ったのか友人がランチに誘ってくれました。
友人というのは何と有難いことか!
他にも「お誕生日おめでとう!」なんてメールをいただくと、
私の誕生日を覚えていてくれたことに深く感謝します。
自分では、ある年齢から誕生日になると「あと、人生の残り時間は
どれくらいだろう・・・」なんてふと考えたり。
そう思うと、一日、一日を充実させようという気になるのですから、
物事の先延ばし名人の私にしては、ものすごい心境の変化です。
そういう意味では、歳を重ねるということは失うものも多いけれど得るものも多いと感じます。
昨日は、88歳で亡くなった母のことを思い出しました。
幸せな結婚をした母でしたが、戦争で夫も子供も亡くしたのです。
その後、父と再婚するのですが、なかなか子供に恵まれずに
結婚してから10年後の38歳の時に、私が誕生しました。
それから、2年後に弟が生まれて、母の念願だった家族が持てたのです。
しかし、父は裕福な家に生まれながら、母親が2歳で亡くなったため、寂しさと
子供時代に親に甘えられなかった満たされない傷を持った人でした。
だから、前の結婚の時の穏やかな夫というわけにはいかず、父は気むずかしくて
難しい人だったと思います。 母はえらい苦労を抱えてしまったのです。
それでも、父は子煩悩で、子供と動物にモテモテの人でした。
あるとき、私は一体父のどこがよくて結婚したのか母に聞いたことがあります。
そうしたら「頭のいいところ」だとか。 これだけは譲れない母の優先順位
だったわけですね。
父は晩年、心臓の病で入退院を繰り返すようになり、母は献身的な看護をしていました。
母はいつも寂しさを胸に抱えながら生きてきた父を幸せにして、自分のことは
何一つ望まずに、私と弟のことをいつも思ってくれる人でした。
そういう母に育てられた私は、母のことをふと思うだけで、ものすごい
深い愛情を感じるのです。
時代の渦に巻き込まれながら、それでも前向きに生きてくれて、
私を生んで愛情たっぷりに育ててくれた母にとても言葉では表現できない
ほどの感謝の念が湧いてくるのです。
友人がランチにお刺身をご馳走してくれました。
美味しかった☆
誕生日にはケーキだ!と友人。
そこで、カフェでチョコレートケーキをいただきました。
友人のお陰で素敵な誕生日でした。