「人の成功が喜べない・…」

もう10年以上前の話になりますが、


私は大手の結婚情報会社で営業の仕事をしていました。



その当時、お友達同士で入会される方もけっこういらっしゃいました。


入会当初は、「皆で一緒に幸せになろうね」


と、同じ目的を目指す仲良し同士。


美しいですねぇ。



そんな中で、一人がアッという間に婚約が決まりました。



そんなお目出度いお話が出たところで、


お友達の一人が、なかなか活動がうまくいかないと


相談に来られました。



その時の彼女のお話、今でも覚えているのですが、


「出た学校も同じ、ジムにも通って美容にも気を使っている。


 私は彼女と比べてどこが劣っているんでしょうか?」


と、ボソボソって話しました。



私は、「まぁ・・・これもご縁だから…」 


と、当たり障りのない答えしかできなかったのですけれど・・・。



しかし、ずいぶんとハッキリと言ったわねぇ。これって女の嫉妬だよね・・・


と、私は心の中でつぶやきました。



でも、すぐに 「一緒に幸せになろうね」 と励まし合ってきたのに


一歩先を越された人間の素直な気持ちなのだと


共感してしまったのでした。



そう、誰しも人の成功が喜べない背景には、


複雑な心境があるものです。



特に、強い嫉妬を感じるときには、


まさに 「なりたい自分=自分の理想像」 なのですから。



自分がなりたい理想像を他人が実現してしまったのですから、


嫉妬を感じるのも当然なのかもしれません。



私自身も他人の成功にケチをつけ、嫉妬しているような


人間でしたから、ここら辺の心境はよくわかります。



しかし、私も人生折り返し地点、とっくに通過(笑)。



そうすると、「こういう人生って、寂しいな・・・」


と、思うようになりました。



何とか 「祝福の心」 を高めるために、


本を読んだり、人の話を聞いたりしました。



その中で印象に残っているのが、


『お金持ちになる10の習慣』(米山公啓著) という本です。



この本には、「幸運を分けてもらう、ちょっとした発想」 が


書いてありますので、ご紹介させてください。



成功者曰く、


「人の幸福を一緒に喜ぶということは、自分も幸福の


 体験をすることになります。


 賞賛を浴びた快感を自分も同じように想像してみるんです。


 すると、自分も何だかうれしくなってくるし、


 そのうまくいったときの気分を疑似体験できるわけです。


 つまり、がんばればこんなにいい気持ちを得ることが

 

 できる という記憶ができるわけです。


 他人の成功を自分のものとして脳に記憶していく。


 それが、脳を変えていく。


 つまり、記憶が脳を成功脳に作り替える初期ステップで


 あると気が付いたんです」



「他人の成功を自分が成功したごとく、イメージしてしまう」


ということですが、これには心から祝福することが


大事だそうです。



私は、仕事柄、成婚していくカップルの幸せを


心から願うのは言うまでもありませんが、


この本の教え通り、他人の幸運を自分の幸運の


ようにイメージして祝福することを意識したい


と思っているのですよ。

 

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