以前婚活していた私の相談所の男性会員さんは明るくて気さく。
おまけに笑顔が飛びきりいいときています。
ですから、当然婚活の舞台でモテました。
彼はお見合いやパーティの場では、必ず自分から声をかけ、あいさつするのです。
お相手と目を合わせ、自己紹介するのですが、その時の爽やかなことといったらどうでしょう。
表情の硬かった人も彼の笑顔で一瞬で溶けて柔らかくなるのですから、大したものです。
ある時、彼に「あなたのその明るい性格は子供の時からなの?」と私は聞きました。
すると意外にも、子供時代からずっと引っ込み思案だったとのこと。
変えざるえなかったのは、入社した会社の営業部に配属されてからだそうです。
最初は人と会うのが正直、怖かったそうですが、それじゃどうしようもない。
とにかく、どんな場でも、自分から声をかけ、挨拶することを自分に課したとか。
これを実行しているうちに、いつの間にか「○○さんって感じいいね」「明るいね」と
言われるようになったとのこと。
しかし、最初は彼自身そう言われても「本当の僕はそうじゃないんだ。違う自分を演じているだけ」
と心の中で思っていたそうです。
やがて、自分でも予期せぬ不思議なことが起こりました。
それは、演じ続けているうちに違和感がなくなってきたこと。
ずっと自分の性格は内気だと思っていたのに、違う要素が自分自身の中にあったのです。
それに気がつかなかっただけ。
「人生は舞台だ」と言ったのはシェークスピアです。
人はだれも、自分の人生の舞台で、一俳優として自分を演じているのだと思います。
そうだとすれば、自分をどんな役者に仕立てるか、それは思いのまま。
演じているうちにそれが自分になることもあるし、「私にこんな一面があったのか」と
新しい自分を発見することもあるのです。
婚活は自分を表現する「舞台」。 あなたはそこに立つ役者さんなのですよ。
さて、あなたはどういうふうに自分を表現しますか?