辛くても泣けない男子

今日、お昼を買いに近くのスーパーマーケットに行ったところ、

レジ待ちしているお母さんに連れられた4歳くらいの男の子が 転んで泣きだしました。

どこも怪我はないようですが、なかなか泣きやみません。

その時、後ろに並んでいた年配のご婦人が、男の子のところにささっ~と近づき

「男の子なんだから、泣いちゃいけないよ」と言いながら、ヤクルトを小さな手に 握らせていました。

そうしたら、いままでピィピィ泣いていた子供がヤクルトにつられて泣き止んだのです。

さすが、おばあちゃんのちから☆

微笑ましい光景を見て心がほっこりした私ですが、男の子は転んで痛くても 思う存分泣くことも出来ない

んだな・・・と思ったのでした。

今も昔も男の子はそう言われて育ってきたのです。

育っていく過程で言われたことの影響は大きいもので、男は泣いちゃいけないというものが 心に浸透し、

身についてしまうのでしょう。

私は、ずい分前にご成婚退会された男性会員さんのことを思い出しました。

その当時、彼の婚活は絶不調、おまけに仕事も問題山積みで、精神的にまいって いたことが

あったのです。

私が辛いときには「辛いと言葉にしたり、泣いたっていいんだよ」と言いました。

その時、「小さい頃から男は泣いちゃいけない」と周りから言われてきたから泣けない と

絞り出すような声で言うのです。

そんな彼に、一人で辛い気持ちを抱えて踏ん張っているより「辛かった」と涙を流した 方が気持ちが

楽になることを話しました。

彼は「うん」「うん」と頷きながら、聞いていましたっけ。

多くの男性にとって、「辛かった」と感情を表すことは苦手なのですね。

けれど、小さい頃から言われ続けてきた「男の子はメソメソするな」という囚われを手放し、

時には感情を感じて、涙を流してみることも心のメンテナンスになるのです。

辛い時には、泣いたっていいんですよ。