先日、結婚して20年目の幸せなご夫婦にお目にかかりました。
お二人の慣れ初めは同じ大学のテニスのサークルの先輩後輩同士。
先に好きになったのは旦那さまの方とのこと。
奥さまは「好きでも嫌いでもどちらでもなかった」、なあ~んて言って笑っています。
そのお二人がある夏の日、カフェでお茶をしているとき、素敵な曲が流れていました。
すごく心に沁みる曲で彼女は聞き入ってしまったそう。
「これ、なんて曲か知っている?」と彼女。
「聞いたことがあるような気がするけど、うーん、わかんない・・・」と彼。
彼女はその曲がどうしても気に入り、あちこちで探したそうです。
けれど、曲名も知らず、歌手の名前も知らずで見当さえつかない。
わかるのは頭の中に残っているあいまいなメロディ。
ただそれを口ずさむだけ・・・・。
季節は夏が過ぎて、秋がやってきて、クリスマスソングが聞こえる頃になりました。
二人のおつき合いは相変わらず友達のまんま。
そして、やってきました。 クリスマス!
その日、彼から何気なく渡されたのはCDでした。
「帰ったら聞いてね」と彼。
それで、帰って聞いてみると、あの曲!、あの曲!!、あの曲!!!
探し求めていた曲でした☆ その時の感激といったら、言葉では表現出来ないほど。
実は彼はずっと彼女が探し求めているのを知っていたのです。
それで、彼もあいまいな記憶をたどってあちこちで探して、やっと見つけたそう。
ただただ、彼女の喜ぶ顔を見たい一心で。
それからですって。 彼女が彼を友達以上に意識し始めたのは。
このお話を聞いたとき、「これぞ、プレゼントの本質!」と私は唸ってしまいました。
そして、お二人は現在に至っているわけです。
素敵なお話ですので、お二人の許可をいただきブログにかかせて
いただきました。