会話が広がっていかない「一問一答」スタイル

「趣味は読書ですよね」 → 「ええ」

「どのような本をお読みになるのですか?」 → 「ビジネス書です」

「スポーツはゴルフをおやりになるのですね」 → 「ええ、まあ、少し」

「どのようなお仕事ですか?」 → 「○○業関係です」

「休日は何をされているのですか?」 → 「寝ています」

と、こんな会話がお見合いの席で展開されたとしたら、あなたはどうしますか?

話し手であるあなたは一生懸命に質問しているのに、相手のそっけないこと。

実は実際のお見合いの場でたまに起きていることなのです。

相手はこういう答えしか出来ない人なのか、それともやる気がない人なのか・・・。

聞かれたことだけに応える、いわば「一問一答」では会話がまるで広がっていきませんよね。

まるで、思春期の頃、親に「テストどうだった?」と聞かれて「うん、まあ」とか言って

さっさと自分の部屋に入ってしまう子供のようなものです。

こういう人とお見合いした後、大抵「あの方は、私に興味がないんだ」と落ち込んだ気分を

味わうことになりますが、そもそもお見合い相手にそっけない対応をすること自体、

大変失礼なことになります。

何といっても、これから結婚しようとする人がこのようなコミュニケーション力でいいはずは

ないではありませんか。

会話はキャッチボールに例えられますが、「趣味はゴルフですね?」と聞かれたら「はい」

とだけ答えて次が続かなかったら、せっかく投げてくれたボールをただ受け取っただけ。

ここは、「キャリアは長いんですが、なかなか上手くならなくて」とか話にプラスαをつけて

ほしいですね。

そうすると、「えーそうなんですか。 私も長いばっかりで上達しないんですよ」とか、

何かしら返せるものです。

そこから、笑いも出るし、気持ちが和んできて、さらなる話につながっていくもの。

何もむずかしいことはありません。

「一問二答以上」で相手の質問を返し、話に何かプラスαのオマケをつけてこそ

弾む会話になるということです。