先日、ある30代の男性より次のような
話を聞きました。
彼女とは、お付き合いをして5年。
来年にはそろそろ結婚を考えているそうです。
彼女の彼に対する口ぐせは、「しっかりね」 とか 「もっとしっかりしなくちゃ」
だそうです。
彼女なりの励ましの言葉なのはわかるのですが、
彼曰く、
「そりぁあ、付き合った当初は頼りなかったのは認める。
でも、もう社会人になって10年経つし、会社では主任になり
部下もいる身。 そんな自分に『しっかりして』はちょっとね・・・。
よほど頼りなく感じるのかなぁ」
と、言われる度にテンションが下がると言うのです。
多くの人は、子供時代、お母さんに、
「もっとしっかりしなさい」 と
何百回も言われて育ちます。
異性とお付き合いするようになると、
何かあるとつい、口に出てしまう言葉である
かもしれませんね。
しかし、大人の男女に、
「しっかりして」 とか 「もっと成長して」 とか 「甘えるな」
などと言うことは、
今日明日にはどうにもならない、
人間性の根本的なことを指摘しているのです。
もし、この言葉を相手に言うのならば、
まず、
「長い目であなたのことを見ていますよ」
というあたたかい気持ちがベースに必要だと思います。
そして、これらの言葉を言われたときの
あなたのリアクションとしては、
もし、
自分では 「けっこうしっかりやっているよ」 と
思うのなら、
この言葉を不安や怒りの方向でとるのではなく、
気楽な感じ (ここがポイント) で、
「どういうところが頼りなく感じる?」 と、
相手に改善案を求めて聞いてみるのも
一つの方法です。
相手の本音が聴けるいい機会かもしれません。
一方、
「もっとしっかりして」
「甘えるな」
「もっと成長しろ」
などと言われたとき、
もし、あなたが、
「相手の言うことはごもっとも」
「最近、彼、彼女一筋で、勉強していないなぁ」
「何だか時間をボーッとして過ごしているなぁ」
などと、感じるところがあるのならば、
そこら辺を変えてみようと
行動に移してみることです。
自分の思ったことを小さなことからでもいいので、
やってみるのです。
人に 「あれっ 変わったな」 と思わせるには、
言葉ではなく、
「変えようと努力している姿を見せること」
だと思います。
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