かれこれ10年以上前になるでしょうか。
私の相談所で婚活していた40代半ばの男性は条件がよくて、
ルックスもなかなか。服装のセンスもよかったですよ。
ですから、お見合いは途切れなくあったのですが、どういうわけか
お断りされてしまうのです。
私は何か彼に原因があると思って観察していたのですが、ある時
彼が椅子から立つとき、「どっこいしょ」と言いました。
そして、座るとき、また「どっこいしょ」。
多分無意識に口から出ているのだと思いますが、この口ぐせって「オジさん」丸出し(苦笑)。
それから、「この頃、歳のせいで酒が弱くなった」だの「歳のせいで腰が痛い」だの、
とにかく「歳のせいで」がやたら多いのです。
既に口ぐせになっているところから察するに、お見合いの席でも「どっこいしょ」は
もちろん口に出しているでしょう。 それから「歳のせいで」の話題も多いに違いありません。
おそらく、お見合いしている女性の年齢が30代後半が主でしたから、彼女たちから
したら、外見は若々しいけれど、すっかり「オジさん」に思えたはずです。
彼はざっくばらんなお人柄ですから、等身大の自分でいいという考え方なのでしょうが、
このような口ぐせでは魅力が半減どころかそれ以下ですよ。
第一、これから新しい生活を切り開いていくパートナーを選ぶのに、
そんな身体にガタがきているような話をする人を誰が選ぶでしょうか。
私が彼にアドバイスしたことは、お見合い相手に会う時には、
それこそアメリカ大統領選挙の候補者になったような気持ちで臨むことが必要だということです。
彼はげらげら笑いながら私の話を聞いていましたが、笑い事じゃありませんってば(笑)。
つまり、発言内容・表情・仕草・行動のすべてを細かく観察されて
いるという自覚を持たなくてはならないのです。
そこらへんが、彼は甘い!
言わなくていいネガティブな発言をして、自ら評価を下げてしまっていることに
気がつかなくてはいけません。
ありのままの自分で勝負に負け続けているのなら、「なぜ、負け続けて
いるのだろう?」と自らに問うべきです。
どこかに原因があるはずなのですから。
彼の場合は、「どっこいしょ」をはじめとするオジさん言葉が原因の一つなのです。
それがわかれば、改善しなくちゃ!