好きな人がいたら「あなたのこと好きです」と言いたい

私が仲人になった時代のお話ですから、ずい分前のことです。

40代の男性が熱望するたった一つのこととは、「僕のこと好き!」と

言ってくれる女性と出会うことでした。

彼がパーティに参加する度に自己紹介で「僕に積極的に話しかけてください」と。

彼はというと、風貌は高倉健さんみたいで、スポーツが大好きで引き締まった体が

魅力的でした。

それなのに、決して自分から女性にアプローチすることをしようとしない。

よほど過去に辛い失恋をしたからそうなったのかしれませんが、ご本人何も語らないので

わからないのです。

ただ、私が一つ言えることは、長い間、恋人がいない人にはある共通点があります。

それは、「愛情表現不足」です。

彼にしたって、「自分を好きになってほしい」と熱望するより、自分から誰かを

好きになればいいだけのこと。

でも、「あなたが好きです」って言えないし、否定されたときの恐怖が

前を立ちはだかるのです。

けれど、自分の想いが伝わらなければ、いつまでたっても恋人はできないのです。

あっという間に、オバサン、オジサン、おばあさん、おじいさんと

なってしまい、年を重ねるごとに恋愛のチャンスがどんどん少なくなっていくのは事実。

人生を分かち合うパートナーがいないのは、寂しいことです。

あなたが何もしないで、恋が実ることはごくわずか。

たいてい、あなたの前を素通りしていくだけ。