「相手の立場に立つということ」

以前、「モテ本は矛盾だらけ?」 に


相手のことをちゃんと観て考えて判断して、


と書きました。



そうしましたら、私のブログを読んで下さっている方より、


「『相手のことをちゃんと観て考えて判断して』 は、


これからのお見合いや交際のときに


役に立ちそうだから、具体的にもっと教えてほしい」


というご要望をいただきましたので、


今回はもっと掘り下げていきたいと思います。



一言でいえば、


「自分が相手だったらどうして欲しいと思うか」


ということなのですが、


恋愛以外の場面でも学ぶことができます。


知り合いの男性は、商社に勤めています。


仕事が終わるのはほとんど深夜。


帰宅はタクシーを利用することが多いそうです。



そんな彼が嘆きました。


「俺はタクシー運がない」 と。



理由を聞くと、タクシーの運転手が必ず


話かけてくるそうです。


彼は、受け答えが感じのいい人ですので、


彼らも話やすいのでしょう。



しかし、こちらは疲れていてボーッとしていたいのに、


ペラペラと一方的に話をされることには、


毎回閉口してしまうそうです。



そんなときに、一言 「疲れているから」 と


ピシャリと言えばいいのですが、


本人曰く、気弱な性格が恨めしいと苦笑しています。



そんなある日、乗ったタクシーは静かな音楽が流れていました。


そして、珍しく運転手さんが一言も話かけてこない。



彼は、窓の外を見てボーッとしたり寝たりして、


リラックスできたそうです。



降りるときに、彼は笑いながら


「よくタクシーを利用するけれど


話かけてこなかった人はあなたが初めてだ」 と、言ったら



「お客さんは、お酒が入っている様子でもないし、


 仕事で遅くなられたのだと思いました。


 疲れているときには、誰でも休みたいものですよ」


と運転手さんは答えました。



彼は、ウ~ンとうなってしまったそうです。



「相手を見て、臨機応変に対応を変える」



これが相手の立場にたって考えることなのだと


思います。



これは、恋愛の場合でも同じです。



たとえばよくある相談なのですが、


付き合っている相手からの連絡があまりない。


メールを打っても返事がこないときも多い。


メールなんて2,3分もあればどこでも打てるはず。


やはり連絡がないってことはおかしい・・・。



そして、やっと会えたとき責め口調で


「最近連絡が少なくなったね」


「どうしたの?」


「なぜなの?」


と、問い詰めてしまいがちになります。



責め口調でやられると、相手も歯切れが


悪くなります。



そして、とうとう口に出してしまいます。



「私のことイヤならイヤとハッキリ言ってね」


って。


こういう感じで白黒つけたがる人って


けっこういると思うんですが・・・。



でも、相手の立場からすれば、


「迷惑なんだ」 とはハッキリ言えないでしょう。


まして相手は責め口調。



ほとんどの人は相手を目の前にして、


否定の言葉はいいづらいのではないでしょうか。



この場合は、相手の立場から考えると、


「気持ちがなくなってきた。 自然消滅すればいい」 か、


「今は心に余裕がない」 


かのどちらかだと思います。



人間って何かに集中しているときや


一人であれこれ考えたいときもあります。


そんなときは、相手からのコンタクトが


煩わしくなるときがあるんです。



もし、あなたがこの先お付き合いを続けて


いきたいと思うのなら、


「今、相手はどういう状況、気持ちなのだろう」


と考えることが大切です。



そして、相手の立場で考えるのならば、


一歩引いて待ってみるのです。



「押してもダメなら、引いてみる」


です。



それが、相手の立場になって考えるということなのです。



私の結婚相談所でもたまにこんなことがあります。



交際相手の女性に高価なプレゼントをしたり、


大人の女性に女学生がつけるようなアクセサリーを


選んでみたりすることがあります。



これなどは、相手の好みが分からなければ


アクセサリーの類は難しいのです。



それに、高価なプレゼントは相手の気持ちに


負担になることもあります。



もし、彼女がプレゼントを受け取る気持ちの


準備ができているならば、一緒に選ぶのがいいでしょう。



彼女の気持ちがわからない段階で、


プレゼントであなたの気持ちを伝えたいと思うなら、


お花が一番無難なのです。




相手の立場になって考えることは、


恋愛の場面のみならずに、


ビジネスの場面でも大事なことですね。