私が仲人になった時代からよくある話は、デートで長時間
歩かされてまいったと、女性が仲人にトクトクと話すことです。
これは本当によくある話。
実例として、夏の一番暑い日に公園をぐるぐる歩かされたとか、一駅や二駅
平気で歩かされたとか、前以て話があるわけではなく、いきなりハイキングに
連れて行かれたとか、冷たい風が吹く中、何時間も歩かされたとか。
ここで注目したいのは、すべて「~された」になっていること。
この段階で、言い方はオーバーですが、「~された」女性は被害者の気持ちに
なっているのです。
これに対して、はっきり「疲れた」とか「休みたい」とか言えない女性側にも問題があります。
これは、女性同士だったら、お互いの気持ちをテレパシーが通じるごとく察することが
できるのです。 だから、男性にもそういう「察する」ことを求めてしまうのですね。
ところが、男性はそんなこと、とんと関係ないのです(笑)。
女性がどう思っているかなどおかまいなしに、自分の目的を果たそうとするわけ。
その目的とは、例えば、今日は○○時までに展示物をすべて見ようとか、○○駅まで歩こうとかです。
つまり、その行動には目的があります。
その目的を達成するのが、男性の考えるデートなのですね。
しかし、そこには相手がどう思っているのかが、ポカッと見事なほどに抜けているのです。
だから、女性の足が痛かろうが、喉がかわいていようが、おかまいなし。
もちろん、悪気があるわけではありません。
ただ、気がつかないだけ・・・。
ここに大きな男性と女性の違いがあるのです。
要するに、【目的達成のため行動する男性】と【目的よりプロセスを大事にする女性】という具合です。
この違いは大きなもの。
このことを知らないと、せっかくのデートが台無しになるのです。